プレミアリーグ

21-22年シーズンは、マンチェスター・シティとリバプールが激しい争いを繰り広げ、マンチェスター・シティが見事2年連続の優勝を果たした。勝ち点差はわずかに1という、史上稀に見る大接戦だった。

今回、キャプテンとしてチームを率い、優勝トロフィーを掲げたのは、元ブラジル代表MFフェルナンジーニョ。2013年にマンチェスター・シティに加入して以来、長年主力として活躍してきたが、4月に今シーズン限りで退団することが発表された。フェルナンジーニョにとっては、シティで有終の美を飾ることができたと言えるだろう。

ところで、どのクラブも一番最初に優勝トロフィーを掲げるのはキャプテンだが、プレミアリーグの創設以来最も優勝トロフィーを掲げたのは誰なのか。

今回の記事では、プレミアリーグで最も多くキャプテンとして優勝チームを率いた選手たちを紹介していこう。

※プレミアリーグ創設の92-93年シーズン以降のデータ


マンチェスター・ユナイテッド


まずは最も多くの優勝を成し遂げているマンチェスター・ユナイテッドから。

ブライアン・ロブソン

 

92-93


プレミアリーグ1年目にキャプテンとしてチームを優勝に導いたのは、マンチェスター・ユナイテッドのブライアン・ロブソン。ユナイテッドの一員として、リーグ戦345試合に出場し、74ゴールを決めている。マンチェスター・ユナイテッド所属時代には2回の優勝を経験した。

スティーヴ・ブルース

 

93-94、95-96


マンチェスター・ユナイテッドは、プレミアリーグ創設後2連覇を達成しているが、2年目のキャプテンはスティーヴ・ブルースだった。ディフェンダーとしてマンチェスター・ユナイテッドのリーグ戦に300試合以上出場し、92-93年、93-94年、95-96年の優勝に導いた。99年に引退した彼は監督としてイングランドのクラブを渡り歩き、現在はウエストブロムの監督を務める。

エリック・カントナ

 

96-97


フォワードとしてマンチェスター・ユナイテッドの黄金期を支えたエリック・カントナ。プレー面は一流だったが、それ以外の場所で問題を起こすことも度々あった。そんなカントナがキャプテンになったのは、この96-97年。スティーヴ・ブルースの後を引き継ぐ形となった。

ロイ・キーン

 

98-99、99-00、00-01、02-03


93-94年から13シーズンもの間マンチェスター・ユナイテッドの主力として戦った元アイルランド代表ロイ・キーン。チームとしては、プレミアリーグ優勝7回、チャンピオンズリーグ優勝1回など輝かしい成績を残している。ただ本人は、チャンピオンズリーグ決勝は累積警告のため出場することができなかった。

ロイ・キーンといえば、先日マンチェスター・シティに移籍したアーリング・ハーランドの父親であるアリフ・インゲ・ハーランドと苦い思い出がある。

ガリー・ネヴィル

 

06-07、08-09


ユナイテッドのアカデミー出身のネビルはデビッド・ベッカムやライアン・ギグス、ポール・スコールズ、ニッキー・バットらと共にファーガソンに見出された「ファギーベイブス」の1人と知られ、
2005-06シーズン途中からロイ・キーンの引退により、キャプテンに任命された。10回のリーグ優勝を経験しているが、そのうち2度はキャプテンとしてトロフィーを掲げている。

ライアン・ギグス

 

07-08


マンチェスター・ユナイテッドのレジェンド中のレジェンドであるギグスは、07-08年の優勝時にキャプテンとしてチームを引っ張った。というのもガリー・ネヴィルが靭帯損傷の大怪我を負ったのだ。ギグスは、マンチェスター・ユナイテッド一筋でリーグ戦672試合に出場しており、デビューから引退まで同一クラブでプレーした選手の中では最多記録となっている。

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ネマニャ・ヴィディッチ

 

10-11、12-13


10-11年と12-13年の優勝時のキャプテンは、元セルビア代表のネマニャ・ヴィディッチ。スパルタク・モスクワから移籍すると一気に主力のセンターバックとしてポジションを確保。ファーディナンドとコンビを組んだ。ヴィディッチは上背があり、攻撃時のコーナーキックにも度々顔を出していた。