ブラジル国内のみならず、世界中のサッカーファンに愛されてきたペレが82歳で亡くなった。10代でブラジル代表を史上初のワールドカップ制覇に導くなど数々の輝かしい功績を残し、サッカー界では「サッカーの王様」と呼ばれてきた偉大な存在だ。
今回は、ペレが残してきた数々の偉業を振り返っていこう。
10代で主力としてW杯優勝
ペレが初めて出場したワールドカップは、1958年スウェーデン大会。ペレは当時17歳だった。グループステージでは0ゴールだったが、決勝トーナメント1回戦(準々決勝)で決勝点をあげると、準決勝ではハットトリック。決勝でも2得点を決め、ブラジル代表の初のワールドカップ制覇に大きく貢献した。
サッカー史上唯一の「3度のW杯制覇」
ワールドカップは各国のトップ選手が集まるレベルの高い大会であるため、優勝するのは簡単なことではない。事実、連覇経験があるのはイタリアとブラジルだけだ。さらに、選手単位で考えても、一生のうちに出場できるのは多くても5大会(20年)であり、選ばれるために常にコンディションを維持するのも困難なことである。
そんな中で、ペレは4大会に出場し、その内優勝は3回。選手として3度ワールドカップを制覇したのは、後にも先にもペレしかいない。
ブラジル代表得点記録1位タイ「77ゴール」
ペレがブラジル代表として積み重ねたゴール数は「77」。カタールワールドカップでネイマールに並ばれるまで最多記録保持者だった。ただ、試合数を見ると、ネイマールの124試合に対して、ペレは92試合。ゴール率ではペレが上回る。
1クラブで記録したゴール数「643ゴール」
1つのクラブで記録したゴール数で、歴代2位。ペレはサントスで643ゴールを積み重ねた。バルセロナのメッシが追い越すまでトップだった。ちなみにメッシは「672ゴール」である。