皆さんは「One Football」という名前を聞いたことがあるだろうか。これは、2008年にドイツで誕生したサッカープラットフォームだ。ここでは、試合結果やスタッツはもちろんのこと、世界各国の試合を見ることができる。主なリーグの試合を見るには支払いが必要だが、日本で一般的なOTTのように月額制ではなく、1試合毎の支払いになる。
2022年6月の第2週、OneFootballはアルゼンチンリーグの試合やハイライトを全世界130ヵ国以上で配信することを発表した。リーベルプレートやボカ・ジュニオールズ、ラシンクラブ、インデペンディエンテなどの試合を観戦することができる。
アルゼンチンサッカーの国際放映権は、Torneos社と1190スポーツ社の2社が提携するAFD(Argentina Football Distribution)が管理しているが、AFDは、全世界で1億人以上が利用していると言われているサッカー専用のグローバルプラットフォーム「OneFootball」アプリを通じて配信することで合意に至った。配信は、OneFootballのモバイル機能内にある「AFA Play(2019年にアルゼンチンサッカー連盟が発足させたOTT)」というプラットフォームを通じて行われる。
各節では、最も重要な試合を含む5試合が配信され、ユーザーは1試合あたり1.99ユーロ(約280円)で購入すると視聴が可能に。一方で、試合後のハイライトに関しては全ユーザーが無料で視聴することができる。現時点での契約期間は2年間で、2023年シーズン終了までとなっている。
OneFootballは、サッカーを短いフォーマットやハイライトで消費するZ世代へいかにサッカーを楽しんでもらうかという考えのもと立ち上げられた。2020年にはDugoutというデジタルメディア媒体を買収し、アーセナルやバルセロナ、バイエルン・ミュンヘン、チェルシー、ユベントス、リバプール、マンチェスター・シティ、パリ・サンジェルマン、レアル、オリンピック・マルセイユなどのクラブの動画をプラットフォームに掲載することに成功した。
その後世界的な成長は留まることを知らず、2023年から2026年のサイクルでコパ・リベルタドーレスやコパ・スダメリカーナ(UEFAでいうELに相当)の権利を獲得した。これらのCONMEBOL(南米サッカー連盟)主催の試合終了後、ほぼリアルタイムでハイライト映像を提供する。
6月は欧州主要リーグがオフシーズンであるため試合は見れないが、現時点ではアルゼンチンリーグとブラジルリーグが有料で、ラトビアリーグやカザフスタンリーグが無料で視聴できる。
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