ナイキ・バーチャルスタジオ

この度ナイキは、仮想世界に焦点を当てた新しいビジネス部門である「ナイキ・バーチャルスタジオ」を設立した。ロサンゼルスとニューヨークの2ヶ所にクリエイティブセンターを設置し、米国市場におけるブロックチェーンやメタバースに基づいた体験を推進する。

この新部門のジェネラルマネージャーには、SNKRSの副社長であるロン・ファリス氏が副社長兼任で登用された。これと並行して、同氏は、ナイキのスニーカー発売アプリ「SNKRS」も引き続き率いる予定だという。

ナイキは、昨年9月からメタバースに関する事業を展開している。プロジェクトを先導してきたのは、エリック・レドモン氏で、デジタルプラットフォーム「Roblox」上に「Nikeland」という空間を作ってきた。

さらに、ここ数ヶ月はバーチャルビジネスに着手しており、昨年11月には、米国でフットウェアやアパレルなどのバーチャルグッズに使用するための商標登録を申請している。

その1カ月後、ナイキは仮想世界での事業を加速するため、仮想シューズの販売を専門とするスタートアップ企業「RTFKT」を買収した。今後は同社の新部門で運営し、メタバースでの成長を加速させる予定となっている。