ニューカッスルは、PIF(パブリック・インベストメント・ファンド)到来前の最後の会計年度となる、2021年6月30日に閉じた貸借対照表の公式数字を発表した。1億4,019万ポンド(約224億9600万円)の収入、1,220万ポンドの営業損失で閉幕した1年だった。

その他の関連項目のうち、コロナウイルスの大流行による損失の影響は3,077万ユーロで、スタジアム収入は事実上皆無に等しいものとなっていた。一方、営業費用は、19-20シーズン会計年度の1億7500万ユーロから、20-21シーズン会計年度には1億4459万ユーロに軽減された。

2021年10月7日、ニューカッスルユナイテッドは1971年に設立されたサウジアラビアの政府系ファンドである公共投資ファンドに売却された。PIFの運用資産は4,300億ドルで、世界第9位の政府系ファンドである。

問題は、セリエAのクラブと単純に比較すると、昨シーズンのプレミアリーグで12位に終わったニューカッスルは、驚くことにセリエAの14クラブよりも高い収益を達成していることだ。

ユベントス(4億870万ユーロ)、インテル(3億6470万)、ミラン(2億6110万)、アタランタ(2億4260万)、ナポリ(2億2810万)、ローマ(1億9000万)しか売り上げでニューカッスルを超えられていない。プレミアリーグとセリエAを金銭的に隔てる大きな壁がいかに高いかが分かる。