オランダ対アルゼンチン

日本時間12月10日4:00、カタールワールドカップ準々決勝の2試合目、オランダ対アルゼンチンの一戦が行われる。オランダはアメリカを、アルゼンチンはオーストラリアを破って勝ち上がってきた。

オランダは2018年に本戦に出場できておらず、人一倍悔しい思いが強いはずだ。一方のアルゼンチンは、マラドーナを擁して優勝した1986年以来の頂点をメッシと共に目指す。

オランダとアルゼンチンは、強豪国としての歴史が長いため、地域は違えどそれなりの直接対決経験はある。

対戦成績は、オランダが4勝2分3敗とやや勝ち越しているが、ほとんど五分五分と言えるだろう。

それでは、各試合の結果を簡単に振り返っていこう。

オランダ:4勝2分3敗
アルゼンチン:3勝2分4敗

1974年国際親善試合(4-1でオランダ勝利)

両国の初対戦は、1974年まで遡る。オランダにはヨハン・クライフ、アルゼンチンにはマリオ・ケンペスらがいた時代だ。

オランダが2点を先制するも、アルゼンチンが反撃の狼煙をあげる。しかし、後半にオランダが2点を加え、3点差でオランダが勝利した。

1974年西ドイツW杯2次グループステージ(4-0でオランダ勝利)

それぞれ1次グループステージを勝ち上がったオランダとアルゼンチンは、2次グループステージの初戦で対戦。決勝進出に向けた大切な試合だったが、クライフなどのゴールでオランダが主導権を握る。

最終的にクライフのダメ押しゴールなどもあり、4-0というワンサイドゲームに終わった。

1978年アルゼンチンW杯決勝(3-1でアルゼンチン勝利)

2大会連続でのマッチアップは、ワールドカップの決勝という大舞台。それも開催国アルゼンチンは地元での大一番となった。何としてでも自国優勝を果たしたいアルゼンチンは、マリオ・ケンペスのゴールで先制。

しかし試合終了間際に追いつかれ、延長戦にもつれ込んだ。それでもケンペスが勝ち越しゴールを決めると、ベルトーニがダメ押しゴールで続き、悲願の初優勝を飾った。

1979年国際親善試合(アルゼンチンがPK戦で勝利)

ワールドカップの翌年にも対戦することとなった両者。この時のアルゼンチン代表にはマラドーナが選ばれていた。0-0のままPKを迎えたが、5人では決着がつかず。最終的に8-7というスコアでアルゼンチンが勝利した。

1998年フランスW杯準々決勝(2-1でオランダ勝利)

約20年ぶりとなった両国の戦い。オランダがクライファートのゴールで先制点をもぎ取った。しかしその5分後にアルゼンチンが同点においつくと、そのまま後半40分まで決着がつかず、延長に進むと思われた。しかし、44分にベルカンプが値千金のゴールを決め、そのまま逃げ切ったオランダが準決勝へ駒を進めた。

1999年国際親善試合(1-1で引き分け)

ワールドカップ翌年に親善試合で対峙した両者。オランダが試合開始早々にダーヴィッツのゴールで先制すると、そのまま後半の35分まで進む。しかし、後半37分にエースのバティストゥータがゴールを決め、1-1での引き分けに終わった。

2003年国際親善試合(1-0でオランダ勝利)

2003年2月に行われた親善試合。両者譲らぬまま膠着状態が続いていたが、試合終了間際に後にオランダのキャプテンとなるジョバンニ・ファン・ブロンクホルストがゴールを決め、1-0でオランダが勝利を収めた。

2006年ドイツW杯グループステージ(0-0で引き分け)

通算4回目となったワールドカップでの対戦。グループステージの第3節で対峙したが、その時点で両者ともにグループステージ突破が決まっていたため、1位通過か2位通過かを決める試合となった。結果はスコアレスドローで、アルゼンチンが首位通過となっている。

2014年ブラジルW杯準決勝(アルゼンチンがPK戦で勝利)

5回目のワールドカップでの対決は準決勝。両者譲らぬままPK戦までもつれ込むと、アルゼンチンが4本を決める一方で、オランダはアルゼンチンのGKロメロに2本止められ、アルゼンチンが決勝に進んだ。