ラ・リーガでは、2021-2022シーズンの3分の1が経過したにも関わらず、首位はFCバルセロナ、レアル・マドリード、アトレティコ・マドリードでもなくレアル・ソシエダだ。消化試合数が1試合分多いのも事実だが、今シーズンのエレアラ(スペイン語で「レアル」の意味。レアル・ソシエダの愛称)は強い。

イサクやオヤルサバルの活躍も大きいが、レアル・ソシエダの一番の強みは団結力と言えるだろう。被シュート数で言うと、リーグで3番目に低い数字を保っている。ホームスタジアムのレアレ・アレーナでは未だ負け無しで、失点も1で抑えている。

アウェー試合では、アルグアシル監督が率いるチームはシュート決定率がナンバーワンだ。ビルドアップが非常に素早く、ドリブル数でいうとFCバルセロナに次いで、リーグ2位となっている。ボールを失った際も非常にアグレッシブで、敵陣でのボール奪取率はリーグトップだ。特定の選手でいうと、ミケル・メリーノがリーグ1位を記録している。

チームとしての団結力にはカンテラの影響が一番大きいと言っても過言ではない。今シーズンプレーした27選手の内、半分以上の16選手が下部組織出身だという。圧倒的な数字だ。

この好調を保ちながら最終的にリーグ制覇を達成できるかが見どころになってくるであろう。今後の試合も注目したい。