最近、来年のワールドカップに向けて熾烈な出場権獲得争いが繰り広げられています。多くの選手がプレーしていますが、実は世界のトッププレーヤーが他国の代表になっていたかもしれません。そんな10選手を紹介します!

1)マティ・キャッシュ

24歳のイングランド出身マティ・キャッシュ選手はアストン・ヴィラFCのサイドバックで活躍しているが、イングランド代表に呼ばれるには大きな壁がある。彼にはどうしても国際大会に出場したいという強い気持ちがあり、自身の祖先を辿ったところ、母方がポーランドにルーツがあることがわかった。その後ポーランドのパスポート申請行い、ワールドカップ2022ではポーランド代表として出場する。

2)ミロスラフ・クローゼ

1999年〜2011年にブンデスリーガでプレーし、W杯得点王も獲得しているドイツ史上最高のストライカーは実はドイツ出身ではなかった!クローゼ選手は元々ポーランド出身で、8歳の時にドイツへ移住し、当時はドイツ語一言も喋れなかったとか!

3)ケープレル・フェレイラ(ぺぺ)

ポルトFCやポルトガル代表で活躍しているぺぺ選手はブラジル生まれでした!ユース時代から一度もブラジル代表に選ばれなかった彼はポルトガルに移住し、2007年に初めてブラジル代表で呼ばれた。たが、時すでに遅し。当時ポルトでプレーしていたぺぺはポルトガル代表として国際大会に出場することを決めていた。

4)レロイ・サネ

ドイツのエッセンで育ち、マンチェスター・シティで4年間活躍した後、ブンデスリーガのFCバイエルン・ミュンヘンに戻りドイツでの生活を選んだサネ選手は、実はセネガル代表もしくはフランス代表にもなっていたかも!

彼の父親はフランス育ちの元セネガル代表のスレイマン・サネ選手だった。「フランスやセネガルでプレーしようと考えたことは金輪際ない。俺の国はドイツだ」とレロイ・サネは語る。「セネガルの地図のタトゥーはしてるのは確かだが、ドイツの地図もある。フランスだけはないね」。

5)キリアン・ムバッペ

ワールドカップでの最年少得点記録2位(1位はペレ)のムバッペ選手。パリ郊外のサン・ドニで育ち、彼の中にはフランス代表の選択肢しかなかった。しかし、ムバッペ選手の父親は元カメルーン代表のウィルフリート・ムバッペ選手。キリアン・ムバッペがいるアフリカネイションズカップを想像できますか?

6)アルフォンソ・デイヴィス

難民からスター選手へ。第二次リベリア内戦(1999〜2003)の際に、ガーナの難民キャンプでリベリア人の両親のもと生まれたデイヴィス選手。その後カナダに移住し、今はカナダ代表で活躍中。

デイヴィスは、アフリカ人唯一のバロンドール受賞者であるジョージ・ウェア選手の出身国であるリベリアでプレーする資格がある。また、ガーナで生まれたため、ガーナでプレーする権利もあるが、彼はカナダ代表を選び、カナダ人初のバロンドール受賞を目指すことにした。

7)ピエール=エメリク・オーバメヤン

オーバメヤン選手は、プレミアリーグでプレーするガボン出身の2選手のうちの1人。アーセナルのキャプテンは、父ウィリー・オーバメヤンと同じくガボン代表チームのキャプテンである。しかし、彼はフランスで生まれ育ち、母親はスペイン人で、ACミランでプレーした際にはイタリアのU-19にも呼ばれていた。

オーバメヤンはガボン代表としてプレーすることを選んだが、かつてはフランス、ガボン、スペイン、イタリアの代表でのプレーが可能だった。

8)イヴァン・ラキティッチ

ラキティッチ選手は、2ヶ国の代表チームでプレーしたことのある数少ない選手の一人。両親はクロアチア人だが、スイスで生まれたため、2つのパスポートを持ち、スイスのU-17、U-19、U-21チームでプレーした後、フル代表では引退するまでクロアチア代表としてプレーすることを選んだ。2019年に代表を引退している。

9)アドナン・ヤヌザイ

ベルギー出身のヤヌザイ選手がマンチェスター・ユナイテッドでプレーしていた頃、イングランドは彼をイギリス人選手として帰化させることを検討していたが、実現しなかった。しかし、ヤヌザイ選手には他にも多くの選択肢が残されていた。現在はベルギー代表としてプレーしているが、アルバニア代表、セルビア代表、トルコ代表、クロアチア代表でプレーする選択肢もあった。

10)アーリング・ハーランド

ハーランド選手の父は元ノルウェー代表のアルフ・インゲ・ハーランド選手。父親がリーズ・ユナイテッドFC(1997〜2000)に所属していた時に生まれ、ノルウェーとイングランドの国籍を持っている。どちらでプレーするかを自由に選べたが、イングランドが彼を代表に選ぶかどうか検討する前に、すでにノルウェーのユースチームに所属していたため、現在はノルウェー代表で活躍中。今でも彼はリーズFCのファンらしい。