マドリードは2022年の主要スポーツイベント誘致に向けて予算を1929万ユーロ(約25億5千万円)から2729万ユーロ(約36億円)に増額した。
マドリード市議会は、スポーツへの取り組みを強化している。「世界スポーツ都市の首都」に指定された後、市議会は2022年の予算で財政的なコミットメントを増やした。スポーツ分野の予算は25%増の2729万ユーロ(約36億円)になるという。
マドリッド市議会では、2021年に合計で2億1984万ユーロ(約290億円)のスポーツ用の予算が組まれていたのだが、最も大きな支出項目は、来年度の予算がまだ決まっていないスポーツ施設への支出だ。労働者への給料やメンテナンス費など必要不可欠な費用が主であるため、このセグメントへの投資がなくなることはない。
今回の支援金の増加は、各クラブやスポーツイベントなどにも影響を与えるだろう。国際的な大規模イベントの誘致は、マドリードの主な戦略の一つ。そのため、予算面は、前年比48%増の2022年に909万ユーロ(約12億円)になることを想定している。
イベント予算は2022年には900万ユーロ(約12億円)に
現在までに、マドリードではバスケットボールとハンドボールのコパ・デル・レイ、スペインフットサルカップの開催が決定しており、さらには2023年の欧州陸上競技国別選手権、フェンシングのプレオリンピックも開催される予定だ。秋にはトリノ、インスブルック(オーストリア)と並んでデビスカップの決勝戦も開催され、市議会が発表した最新の調査によると、8000万ユーロ(約106億円)のリターンを同市にもたらしたという。
サッカー場の交換・改修工事には324万ユーロ(約4億円)が充てられる。土のピッチをなくして人工芝に置き換える計画だ。クラブへの支援については、大規模イベントへの資金提供に次いで3番目に大きな配分となる。カンテラには、前年比17%増となる340万ユーロ(約5億円)の補助金が支給される。
すでにマドリードには、レアル・マドリードやアトレティコ・マドリードといった世界的に知名度の高いスポーツチームが存在する。これらの存在を上手く活かしながらマドリードのスポーツをさらに盛り上げていきたいところだ。今回の予算の増額は子どもたちの将来にも大きく繋がるだろう。