中米地域をカバーするテレビ局の提携により、有料及び民放で放送されラ・リーガの認知度がアップ。年間6000万ユーロ(約78億円)の収益を上げ、5番目に大きな市場となった。


ラ・リーガは、重要な国際テレビ契約を締結した。ラ・リーガはメキシコでの放送を「Sky」と「Univision」で形成された同盟に託す代わりに、5億ユーロ(約653億円)を受け取ることで同意。8年間にわたって放映権利を取得することになる。

新しい契約は2023-2024年シーズンから有効となる。「ESPN」は、すでに締結している米国での契約に加えて、メキシコでの契約にも候補に挙がっていたが、「Univision」が毎週末に民放テレビで試合を放送することで、視聴者数が4,000万人以上に拡大したことが決め手となったと言われている。

新契約の経済的条件は、ラ・リーガが年間6000万ユーロ(約78億円)を保証するもので、放映権の話では5番目に重要な市場となる。また、現在の「Sky」との契約自体が約3000万ユーロ(約39億円)であることと比較しても、ラ・リーガにとっていい契約内容となった。

「ESPN」はアメリカでの独占放映権に年間1.75億ドル(約193億円)を支払っている。そこで、「ABC」による民放テレビ放送と、「ESPN+」というOTTサービスによるより手頃な価格を保証するオファーを再び選択した。

次に重要な地域は中東・北アフリカで、「ビーイン・スポーツ」との関係が確立されており、1シーズンあたり約1億ユーロ(約130億円)の収益を上げている。また、4位の中国では、今年から「Mediapro」や「Super Sports」と提携して権利を活用しており、近いうちに年間1億ユーロ(約130億円)を突破するだろう。

全て加算すると、テレビ放映権利の商業化がラ・リーガのビジネスの主な原動力となっており、2020-2021年シーズンには17.96億ユーロ(約2335億円)の収益をもたらした。

スペイン国内では、2022年から2027年までの放送権を獲得するための入札が始まっている。目的は、スペイン国内の放映権利に対して支払われている11億ユーロ(約1437億円)を確実に維持することだ。