昨シーズン、ASローマは、徐々にファンがスタジアムに戻ってきたことや、商業的なビジネスが飛躍的に伸びたことにより、損失を9.1%削減しました。売上高は1億9040万ユーロ(約251億円)に増加しました。


ASローマは、2020-2021シーズンを前シーズン比9.1%減となる1億8530万ユーロ(約209億円)の赤字で幕を閉じました。収益が34%改善して1億9,040万ユーロ(約251億円)となったことが大きな要因でしょう。

各試合のチケットおよびシーズンチケットの売上に関しては、コロナウイルスによる無観客試合」や収容人数の制限により、50.5%減の1,290万ユーロ(約17億)となっていましたが、改善することが出来ました。その他収益が向上した項目は、7%増の610万ユーロ(約8億円)となったマーチャンダイジングの売上や、54%増の1億2,400万ユーロ(約163億円)となった放映権ビジネスなどがあります。他にもスポンサーシップは15%増の総額1,990万ユーロ(約26億円)、広告ビジネスは倍増の1,490万ユーロ(約19億円)となりました。

総支出額は4.7%増の2億3,500万ユーロ(約310億円)で、そのうち半分以上が選手への支払いです。クラブスタッフへの支払いは1億6930万ユーロ(約224億円)で、新型コロナウイルスが流行り始めた2019-2020シーズンよりも9.2%増えました。

ASローマは2週間前にピエトロ・ベラルディ氏を新CEOに任命しています(前CEOはギド・フィエンガ氏)。ピエトロ・ベラルディ氏は、イタリアのタイヤメーカー「ピレリ」の元社長で、元マネージングディレクターです。ピレリは昨シーズンまで同じセリエAのインテル・ミラノのメインスポンサーを務めていました。


ASローマは先日行われた試合で最下位カリアリに2-1で勝利し、チャンピオンズリーグ出場権ないとなる4位をキープしています。先制されたものの、U-23ブラジル代表DFロジェール・イバニェス選手とイタリア代表MFロレンツォ・ペッレグリーニ選手のゴールで逆転勝利を収めました。

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