北米バスケットボールリーグのコミッショナーであるアダム・シルバー氏は、21-22シーズンの収益を発表しました。20-21シーズンの収入の落ち込み具合は、まだ具体的には公表されていませんが、推定35%でした。


NBAは、パンデミックの影響で経済的に困難であった1年半の時を経て、回復への一歩を踏み始めました。NBAコミッショナーのアダム・シルバー氏は、今年の収益が100億ドル(約1兆1400億円)に達すると断言しました。 この金額が達成されれば、2018-2019シーズンに記録した88億ドル(約1兆円)から91億ドル(約1兆400億円)というリーグの記録をはるかに超えることになります。

NBAはまだ2020-2021年シーズンの数字を発表していませんが、シルバー氏は落ち込みが35%程度で、予想よりも少ないことを認めています。「多額の損失を出したが、長期的に見ればビジネスのビジョンは成長し続けている」とシルバー氏は発言しています。

テレビ放映権は、リーグの収益のうち約20億ドル(約2300億円)を占めると言われています。スポンサーシップは、テクノロジー企業が中心となり、約14億6000万ドル(約1665億1900万円)を計上しています。売上高の大半はチケッティングとマッチデーによるもので、全体の40%を占めています。


ライセンス契約は、この1年半で最も成長した項目の一つとなっています。NFTについてはDapper Labs社、マーチャンダイジングおよびリテール事業についてはFanatics社との契約が良い結果をもたらしました。一方で、スポルディング社はNBAのパートナー関係に終止符をうち、ウィルソン社が引き継ぐことが決まっています。

NBAは今年75周年を迎えますが、ブロックチェーン技術の分野でデジタルエコシステムの発展に向けた取り組みを続けていきます。それに関して、NBAとCoinBase社の契約も発表されました。

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