「Codere社」はレアル・マドリードの公式ブックメーカーとして2026年まで契約を延長し、ラテンアメリカの20カ国以上に提携を拡大する予定だ。この契約は、ブックメーカーのスポンサーが今シーズンから禁止されているスペインでは効力を持たない。
現在ラ・リーガ2位のレアル・マドリードは、2025-2026シーズンまでの地域スポンサーおよび公式ブックメーカーとしてCodere社(ゲーム会社)と契約した。同社は、クラブとのスポンサーシップ契約を5シーズン延長し、ラテンアメリカでのスポンサーシップを活性化させる。この契約の金銭的条件は公表されていない。
今回の契約の「ラテンアメリカの国々」とは、現在のCodere Onlineの中核市場であるアルゼンチン(ブエノスアイレス市)、コロンビア、メキシコ、パナマと、将来規制される可能性のある市場であるアルゼンチン(ブエノスアイレス市以外)、ブラジル、チリ、ペルー、プエルトリコ、ウルグアイが含まれる。
2016年に同ブックメーカーとレアル・マドリードが提携して以来、スペインでの認知度は上がり続けていた。しかし、現在はラ・リーガの規制により、ブックメーカーとの契約が禁止されている。それが理由で、この協定はラテンアメリカに拡大されたのだ。今回の契約延長の前に、既にメキシコのCFモンテレイ(通称:Rayados ラヤドス)やアルゼンチンのリーベルプレートなどがスポンサー契約を結んでいる。
※現在CFモンテレイの監督は元日本代表監督のハビエル・アギーレ氏
レアル・マドリードは7月下旬、20-21シーズンを87万4000ユーロ(約1億1600万円)の利益で締めくくったと発表。選手移籍によるキャピタルゲインを除く売上高は前年同期比8.7%減の6億5300万ユーロ(約867億1700万円)となった。理由は、20年3月(コロナウイルスが流行り始めた時期)まで平常運転で行われていた2019-2020シーズンよりも、シーズン開始時から無観客試合で行われていた2020-2021シーズンの方が興行収入に大きな影響を与えているからだ。
クラブは、昨シーズンのスポンサーシップ販売による売上を公表していないが、2020-2021シーズンに発表した予算では、マーケティング分野を通じて3億1093万ユーロ(約412億9100万円)の売上を目標としていた。これは、2019-2020シーズンに比べて10.3%少ない数字となる。
レアル・マドリードのスポンサー状況
メインパートナー:エミレーツ航空
テクニカルスポンサー:アディダス
その他:アウディ、EAスポーツ、ハンコック、モビスター、ウニカハ銀行、プレイステーション、コカコーラなど