2011年からクラブを所有しているカタールの政府系ファンド「カタール・スポーツ・インベストメント(QSI)」は、パンデミックの影響を受けた最初のシーズン(2019-2020)に1億2420万ユーロ(約163億円)の損失を出したPSGに、1億7100万ユーロ(約226億円)を注入した。
Sportune誌によると、QSI社が1株あたり3,4ユーロ(約400円程)で5,000万株の新株を発行したことにより、クラブの株式資本は5億1150万ユーロ(約765億円)となった。
今回の資本注入は、2017-2018シーズンに行なわれた大規模なオペレーションに次いで2回目となる。当時は、バルセロナからネイマールを、モナコからキリアン・ムバッペを獲得するために、3億1600万ユーロ(約417億円)をクラブに注入していた。
今回の増資は、総損失が3億ユーロ(約400億円)を超える可能性のあるPSG側がキャッシュフローを強化したいという要望を出したため実現した。フランスの日刊スポーツ新聞である「レキップ紙」によると、2019-2020シーズンの1億2400万ユーロ(約163億円)に加えて、2020-2021シーズンの最終会計年度は2億400万ユーロ(約317億円)の赤字になる見込みだという。結果的に赤字は昨シーズン比60%増となる。