イタリア・セリアAのSSラツィオは、暗号通貨取引プラットフォームで有名なBinance社(バイナンス)と2年間のメインスポンサー(3年目のオプション付き)契約を結んだ。ユニフォーム胸部には企業のロゴが表示される。


スポーツ界で仮想通貨の流れが止まらない。デジタル資産に特化したプラットフォーム「Binance」は、直近までユニフォームのメインスポンサーを持っていなかったSSラツィオとメインスポンサー契約を結んだ。契約は2年間で3年目のオプション付き。総額3000万ユーロ(約39億6400万円)のスポンサー料を手に入れることができる。

この契約には、固定額のほか、クラブの業績やトークンの発行に応じた変動額も含まれている。デジタル資産業界は近年うなぎ登りとなっており、Binance社以外にもBitci社やSocios社など他のプラットフォームが、ここ数カ月の間にセリエAやラ・リーガのクラブ、その他スポーツ関連組織と提携している。



ラツィオの仮想通貨は、1トークンあたり1ドルの価格で4000万個の暗号通貨が発売されるため、合計4000万ドル(約45億5400万円)の調達を目指す。発行の条件は不明だが、Binance社とラツィオは発行の収益を1:1で分配する可能性が高い。

ラツィオは現在(10月16日時点)でセリエAの6位。明日10月17日(日本時間)はホームで3位のインテルと対戦する。インテルは今シーズンまだ負け無しだ。ラツィオは前節、ボローニャに完封負けしているため、ここで何とか取り返したいところ。ただ、イタリア代表DFのアチェルビが前節のレッドカードで2試合の出場停止処分を受けているため、厳しい戦いになるだろう。ヨーロッパリーグ出場圏内に入るためにも大事な試合となる。