FIFAは、北アメリカ大陸でよりサッカーを広めること、従業員の就労ビザ取得のハードルを下げること、そして財務問題を解決することなどの観点から移転を検討。


FIFAは2026年のワールドカップの開催地(アメリカ・メキシコ・カナダの共同開催)であり、ここ10年でサッカーが盛んになっている北アメリカに、商業ビジネス本部を移転させようとしているとニューヨークタイムズが伝えている。本部は現在スイスにある。この移転で収益をより伸ばしていく計画だ。

同じくニューヨークタイムズによるとFIFAは移転に関して技術的な理由を挙げている。北アメリカ大陸でよりサッカーを広めること、従業員の就労ビザ取得を容易にすること、財務問題を解決することなどが評価された。

1932年にスイスで設立されたFIFAは、より世界各国での存在感を高めたいと考える。このロプロジェクトは、会長のジャンニ・インファンティーノ氏が主導しており、今年6月には、パリにもオフィスを開設した。

フランス拠点の設立に関して、インファンティーノ氏は「サッカーを真の意味でグローバルなものにするためには、FIFA自体がよりバランスのとれたグローバルな組織になることが重要です」と強調している。

スイスのチューリッヒにある現在のFIFAの本部は、2億ドル(約222億1600万円)の費用で2007年に完成した。引き続きFIFAの一つの拠点として使われる。