長年繋がりのあるアメリカプロサッカーリーグ「MLS」とメキシコのプロサッカーリーグ「リーガMX」は、スポンサーシップやチケット販売による収入を分け合うことのできるリーグを創設。
サッカーメキシコ代表は、長年親善試合の多くをアメリカで行なっている。アメリカでのチケットの売れ行きははるかに高価であるにも関わらず、需要はメキシコ国内と変わらず常に完売状態だ。そして今日、両国のプロリーグまでもが国境を越えて手を組むことになる。MLSとリーガ MXは、新たにトーナメント形式の大会を創設することで合意した。両国は、カナダと合わせて3カ国で開催される2026年のW杯を5年後に控える。
契約内容の詳細は明らかにされていないが、両リーグがスポンサーシップやチケット販売による収入を共有することに関してはすでに判明している。このトーナメントはMLSとリーガ MXに所属する全47チームが参加し、1ヶ月間行われる。
実はこの2リーグの提携は今に始まったものではない。数年前から、MLSとリーガMXのクラブが参加するコパ・デ・ラス・リーガス(Copa de las Ligas)と、MLS覇者とリーガMXの覇者が戦うコパ・デ・カンペオネス(Copa de Campeones)が開催されている。
FIFA副会長兼CONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)会長であるビクター・モンタリアーニ氏は、このトーナメントを「新たな形の大会」と表現。また、コパ・デ・ラス・リーガスの2位と3位のクラブは、CONCACAFチャンピオンズリーグ(CCL)の出場権を得ることができるという。
MLSのコミッショナーであるドン・ガーバー氏は、「ちょうど今がトーナメントを創設する絶好のタイミングです。理由は、2026W杯の前に北中米カリブ海のサッカーの知名度を高めることができるからです」と述べている。一方、リーガMXのミケル・アリオラ会長は、MLSとリーガMXの提携について、「米国とメキシコの緊密な関係は、サッカーに留まりません」と強調した。