WFS(World Football Summit)とマンチェスター・ユナイテッド所属のマーカス・ラッシュフォード選手が社会奉仕をするために利用しているプラットフォーム「フェイスブック」は、社会貢献に励むスポーツ選手を表彰する賞を新たに創設する。同選手が初の受賞者となる予定。
*WFS(World Football Summit):サッカー業界に特化した国際的な集団
WFSは、サッカー選手の前向きな社会貢献に賞を添える。ラッシュフォード選手のメッセージを広める上で大きな役割を果たしたフェイスブックと手を組み、「マーカス・ラッシュフォード賞」を創設した。
この取り組みは、ラッシュフォード選手が英国の子どもの貧困を減らすためのキャンペーンを開始して数ヶ月後に行われたもの。フォーラムでは、イングランド代表ストライカーに敬意を表して新しい賞を設けることになった。
WFSアワードの一部である「マーカス・ラッシュフォード賞」は、現地時間9月22日と23日にワンダ・メトロポリターノで開催される「WFSヨーロッパ」のイベントの一環として、ラッシュフォード選手本人に授与される予定だ。今後も、自らの影響力を用いて社会に貢献したアスリートにこの賞が贈られる。
ラッシュフォード選手は、「サッカー選手になったことが、私と家族が大きな苦難から抜け出す機会となり、非常に誇りに思います。もし私がサッカー選手でなければ、私の声は届いてなかったでしょう。私と同じ境遇にある何百万人もの子どもたちのために声を上げる機会を与えてくれたサッカーに感謝しています」と付け加えました。
以前、英国政府が夏休み中の学校給付金プログラムを停止したことで、130万人以上の弱い立場にある子どもたちが直接影響を受けたことがあったのだが、その際ラッシュフォード選手は国会議員に公開文書を送った。結局、ボリス・ジョンソン首相は、英国の家族を支援するために1億7000万ポンドを支払うことを決断した。
WFSアワードではその他社会に貢献するアスリートも表彰予定
ラッシュフォード選手は、NGO団体による「Fareshare」活動を通じて、十分な食事ができなかった子どもたちとその家族に2100万食以上の昼食を届けた。また、国家食料戦略を支援する15以上の団体と共に、英国の子どもの食糧不足に焦点を当てる「Child Food Poverty Taskforce」を立ち上げた。
同選手は、2020年10月に大英帝国勲章(MBE)のメンバーになっており、今回も匿名でジョンソン首相に新たな社会貢献運動を再確認するよう訴えた。
WFSのディレクターであるヤン・アレッシー氏は、「マーカスが子どもたちの貧困と戦い、キャンペーンを通じて世界に変化をもたらす努力をしていることに感銘を受けています。私たちもマーカスと同様、サッカーが持つ社会奉仕への大きな力を信じています。どの活動においても心から取り組むという同じ価値観を持っているので、フェイスブックと並んでこの賞の理想的なパートナーなのです」と述べている。
フェイスブック南ヨーロッパ担当のキケ・レヴィ氏は、「マーカスのプラットフォームの使い方は、まさにフェイスブックの真骨頂です。社会にポジティブな影響を与えるコミュニティを作ることが理想です」とコメントした。