Unicaja社は、ACB(スペインバスケットボールクラブ協会)のCBマラガとの長期にわたり、密接な関係を築いている企業としてスポーツ業界でよく知られている。そして今回、Liberbank社と2026年までの契約を結んでいたレアル・マドリードの新たな公式金融機関となる。
レアル・マドリードは提携する銀行が変わったが、パートナーが変わったわけではない。関係者によると、今後両銀行の合併が完了すれば、Unicaja社はLiberbank社に代わってクラブの公式金融機関となる。Liberbank社との契約は2020年に結ばれており、2026年に満了となる。
*Unicaja社がLiberbank社を吸収合併した
つまりレアル・マドリードは、Liberbank社との契約からわずか1年でスポンサーではなくなることになるが、それは当事者間のすれ違いではなく、単に企業の内部事情によるものである。
マラガCFのメインスポンサーになるなど、地元マラガのサッカーとの関係が深かったUnicaja社は、スポーツ業界では主にACBのチームである「ウニカハ・マラガ」にその名を冠していることで知られている。歴史的にも非常に密接な関係で、パンデミックの後もその道は続いている。また、レアル・マドリードのバスケットボールチームのスポンサーにもなる予定だ。
Unicaja社は、レアル・マドリードと協力して、ファンのために特別にデザインされた金融商品を設計。また、今回の契約により、当行は「クラブのデジタルオーディエンスによる新たな視聴者の獲得に加え、ブランドの知名度向上」を目指す。
ホセ・アンヘル・サンチェスが経営するレアル・マドリードは、2017-2018シーズンと2018-2019シーズンにおいて約2億9500万ユーロ(約382億4000万円)で停滞していた商業事業を、2019-2020シーズンには3億1210万ユーロ(約404億4300万円)に引き上げることに成功した。スポンサーシップとライセンスの項目だけを分析すると、エミレーツ航空との契約更新後、17-18シーズンと18-19シーズンで2億279万ユーロ(約262億8700万円)から2億3968万ユーロ(約310億6900万円)になったが、昨年はアディダスとの契約延長やプロビデンス社の支払いなどにより、すでに2億6110万ユーロ(約338億4500万円)になっていた。
レアル・マドリードのグローバルスポンサーは、エミレーツ航空とアディダスの2社以外に、Nivea Men、Audi、Hankook、Mahou、EA Sports、Hugo Boss、Theragun、Easy Markets、そしてバスケットボール・シャツの前面にも掲載されているPalladiumが名を連ねる。