プレミアリーグは中国における独占放映権をストリーミング用プラットフォーム「iQiyi Sports」に売却した。昨年、プレミアリーグは蘇寧電器社との契約を破棄したため1億6000万ポンド（約244億円）分が浮いてしまったが、この度テンセント社（iQiyi Sportsを運営する会社）と暫定的な契約を結ぶに至った。


プレミアリーグは蘇寧電器社との契約を突然解除されたが、その後中国で新たなパートナーを見つけた。その新たなパートナーとはストリーミング用のプラットフォームであるiQiyi Sportsだ。プレミアリーグは2024-2025シーズンまでの放映権を売却した。The Timesによると、以前の取引額の半分以下であると見られているが、実際のところまだ明かされていない。

蘇寧電器社傘下のPptvとの契約は、2022年までの3シーズンで5億4300万ポンド（約600億円）だった。しかし、同グループはパンデミックによるリーグ中止後の2020年3月以降の料金を約1億6000万ユーロ（約200億円）滞納しており、この件に関しては双方が裁判を起こした。

中国におけるプレミアリーグ放映権は英国以外において最大級のものであったが、今回の契約金が減少したため、所属クラブにとっては痛手となった。その他の主な契約として、アメリカのNBCとの契約で6シーズンで10億ドル（約1000億円）以上の収入を生み出したものや、中東のBeIN Sportsとの契約がある。

2020-2021シーズンにおいて、プレミアリーグはテンセント社と最低保障額850万ポンド（約13億円）で暫定的に合意している。スペインでは、DAZNが2025年まで権利を保持することになった。

コロナウイルスによる影響が大きくあったプレミアリーグの2020-2021シーズンは置いておいて、2019-2020シーズンの総損失額は約10億ポンド（1500億円）だった。マンチェスター・U、リバプール、マンチェスター・C、アーセナル、チェルシー、トッテナムのいわゆるビッグ6は、リーグの合計損失のうち30%を占めていた。