わずか1年で退任したサイモン・トーマスの後任として、ケイ・マダティが就任した。Twitter、Facebook、Time Warnerなどのグループで20年以上働いてきた実力者だ。


国際サッカー連盟(FIFA)は、1年近く続いていたコマーシャル・ディレクターの空席をようやく埋めることができた。わずか1年で退任したサイモン・トーマス氏の後釜として、ケイ・マダティ氏の就任を発表した。新責任者は、LinkedInから転職した人物だ。

ビジネス特化型SNSのマーケティング・ソリューション担当副社長として入社してからまだ4ヶ月。20年以上の経験を持つマダティ氏は、Twitter、Viacom、Facebook、Time Warnerなどの多国籍企業で、コミュニケーションとマーケティングの分野で活躍してきた。

「彼は、グローバルなパートナーシップ開発、マーケティング、ブランド戦略、顧客エンゲージメント技術、さらにはデジタルマーケティングやソーシャルメディアの可能性を活用するための最適なアプローチ方法などの専門知識をFIFAにもたらします」とFIFAは説明している。

今回の契約は、2022年カタールW杯に向けたスポンサーシップ・パッケージの販売を最終的に決定する重要な時期に行われた。FIFA事務局長のファトマ・サムーラ氏は「サッカーを真のグローバルなスポーツにするという我々の目標があります。そしてマルチメディアやバーチャルサッカーの世界が提供する無数の機会を開拓し、発展させるために、彼と協力することを楽しみにしています。」と述べた。

2022年の売上目標は46億6,600万ドル(約5,133億円)で、2019年から2022年のサイクルでは64億4,000万ドル(約7,084億円)の売上を目標としている。しかし、2020年末にはその80%しか締結されておらず、放映権に関してはすでに目標の92.5%を達成しているため、テレビにおける余裕は限られたものとなっている。

すべては新しいスポンサーの手に委ねられている。スタジアムが満員になり、チケットの売れ行きが良くなるような状況になるかどうかが重要だ。7月16日現在、FIFAは、アディダス、コカ・コーラ、大連万達グループ、現代自動車グループ、カタール空港、VISAを主なパートナーとしている。