アレス・マネジメント・ファンドは、クラブやリーグ、およびスポーツ、メディア、エンターテインメント業界に関連するその他の事業に対するエクイティおよびデット投資を行うことを目指している。
Sportico(アメリカのスポーツビジネスニュースサイト)によるとアレス・マネジメント社は、スポーツ界での地位を強固なものにするという目的でスポーツクラブやリーグへのエクイティ投資やデット投資を行うために、最大15億米ドルの資金調達を目指しているという。
この資金調達のために、エンターテインメントやメディアなどのスポーツ関連産業への投資を目的とする「Ares Sports Media & Entertainment Finance LP」という会社が設立される。このファンドは、2390億ドル(約26兆1500億円)の顧客ポートフォリオを管理している。
米国メディアが入手した資料によると、アレス社は新ファンドのため最大1億ドル(約109億4100万円)の資金を注入し、「新型コロナウイルスがクラブ、リーグ、メディア事業の懐事情に与えた影響を利用し、柔軟な解決策を見つける必要性があることに対応する」ことを目指している。
アレス社には、NBAのアトランタ・ホークスの大株主であるトニー・レスラー氏や、MLSのロサンゼルスFCの共同オーナーであるベネット・ローゼンタール氏などがパートナーとして名を連ねている。
スポーツ部門には、Espnの元社長であるジョン・スキッパー氏、Snapchatの社長であるマイケル・リントン氏、Sportologyのエグゼクティブ・チェアマンであるマイク・フォアード氏、元NBA選手でレスラーと共にホークスの株主であるグラント・ヒル氏、元MLBのニューヨーク・ヤンキース所属のマーク・テシェイラ氏、ペンスキー・モーター・グループのCEOであり、Sporticoのグループの大株主であるジェイ・ペンスキー氏の弟であるグレッグ・ペンスキー氏で構成されている。
数週間前、アレスはスポーツへの投資額がすでに10億ドル(約1090億4100万円)を超えていることを明らかにしたが、これが新しいファンドによるものなのか、もしくは過去の投資によるものかは明らかにされていない。
その投資の内容は、サンディエゴ・パドレス、オーストラリアのラグビーチーム、アトレティコ・マドリードなどの債務購入だ。
2Playbookが報じたように、このファンドは6月末に1億2千万ユーロ(約154億7500万円)の増資を行い、アトレティコに参入した。同社は、ミゲル・アンヘル・ギル・マリンとエンリケ・セレゾが設立した投資ファンドの33.96%の資本を得た。同社のアトレティへの間接的な参加は20%から25%になるとみられる。