イタリア代表

イタリアのユーロ2020優勝は、タイトル獲得という成果だけでなく、大きな経済効果をもたらした。Brand Finance社の調査によると、ユーロ2020優勝によってイタリアに40億ユーロ(約5190億円)のプラス効果が期待されるという。

スポンサー収入でいえば、1300万ユーロ(約16億8700万円)が予想される。また、イタリア代表のスポンサーであるプーマ(当時)も、この優勝効果で収益を飛躍的に伸ばすことができるだろう。

イタリアの優勝は、長いロックダウンを経験したイタリアの国内消費を回復させることが予想される。アズーリの勝利に歓喜するサポーターが、外食、アルコール、タバコ、日用品・サービス、移動、レジャー、エンターテインメント、ホテルなどの支出をさらに増加させる可能性は十分にあり得る。

また優勝による別の好影響として、イタリア代表選手の価値上昇が54%を超えると言われている。その中には、キーパーのジャンルイジ・ドンナルンマやフェデリコ・キエーザのように、欧州選手権での活躍によって新たなスポンサー契約を結ぶ可能性のある選手も含まれている。

イタリアにとどまらず、準優勝イングランドの国内では、スタジアム内でのアルコール類、チケット、飲食だけで、先月10億ユーロ以上の経済効果があったと言われており、さらに同時期に7億ユーロがアルコール類に費やされている。

Brand Financeスペインのマネージング・ディレクターであるテレサ・デ・レマス氏は、パンデミックの影響を最も受けた国のひとつであるイタリアについて、「昨年の困難を乗り越えた後のユーロ優勝は同国にとって大きな出来事です。これにより、国民の不安の解消と個人消費の回復は間違いないでしょう」と強調した。