マジョルカ

2021-2022シーズンから、ナイキとFutbol Emotion社はラ・リーガの3つのクラブと提携している。この企業はエルチェとウエスカに続き3つ目の契約を結んだ。マジョルカもこの2チーム同様1部リーグで戦うことになる。

*Futbol Emotion:サッカー用品店

新契約の詳しい内容はまだ公表されていないが、エルチェとウエスカはそれぞれ2024-2025シーズンまで4年契約を結んでいる。マジョルカはテクニカル・スポンサーが安定していることが特徴だ。アンブロとは、マクロン社との6年契約を解除した直後の2016-2017シーズンに5年契約を結んだ。

マジョルカの他2クラブとの違いは、アンブロとの契約が2020-2021シーズンで満了になったことだ。他の2クラブはそれぞれHummel社、Kelme社との契約が1年残っていたため、破棄する必要があった。これらの企業の中には、1年近く前から交渉を続けていたところもある。

Futbol Emotion社は、この3クラブの男女のトップチームとカンテラにユニフォームを提供することになる。そうしないと、スポーツ用品に多額の費用がかかる。多くの場合、費用面は親が子ども達をどのユースチームに入会させるかを決定する要因になってしまう。

マジョルカ

マジョルカとの契約により、ナイキはラ・リーガにおけるアディダスのテクニカル・スポンサー契約数(10個)に並んだ。アディダスとは異なり、6クラブが1部リーグに存在する。バルセロナ、アトレティコ・マドリード、グラナダ、エルチェ、ウエスカ、マジョルカだ。

アンブロは一方で、スペインに2つあったクラブの内の1つを失うことになるが、2020-2021シーズンに5年契約を結んだラージョ・バジェカーノの1部昇格が決まったため、まだ存在感がなくなることはないだろう。

マジョルカにとっては、アカデミーや練習施設の改善に向けて、特に重要な意味を持っている。さらに、ここ数年は小売事業を大幅に強化しており、売上高は38万ユーロから84万ユーロに上昇した。この金額にはブランドが普段支払う料金は含まれていない。この規模のクラブが1シーズンで50万ユーロを超えることはまずないことだ。

実際多くのクラブでは、スポンサー収入よりもスポーツウェアの供給を優先している。今回のマジョルカとの契約において、経済条件や素材の購入義務などの詳細は不明だ。

これはラ・リーガのクラブにとってよくある問題で、現物による対価は金銭の支払いよりも、ますます重要になってきている。この方法で、カンテラにおける新しいユニフォームや素材の購入を減らすことができるのだ。Futbol Emotion社とナイキが2クラブで結んだ契約モデルはスペインサッカー界では新しいものではないが、果たして…。

これまで、似たような機能を果たしている唯一の企業は、オサスナ、カディスやRFEF(スペインサッカー連盟)をカバーしているアディダスのパートナー、Smartketing社だけだ。

Smarketing社はアディダス製品のみを販売することができるが、Futbol Emotion社はいくつかの主要ブランドのプレミアム・パートナーであるため、スパイクなどさらに多くの製品カテゴリーによって投資利益回収への道を開くことができる。また、このような契約を結ぶことによって、店舗への集客に役に立つ。サッカー界のお手本となるだろう。

Futbol Emotion社はアマチュアサッカーを制するためにプーマと提携し、プロサッカーではナイキと提携した。このビジネスの先頭を切るのは同企業の創業者カルロス・サンチェス・ブロトだ。彼は地元メディアのインタビューで、2021-2022シーズンにはラ・リーガに3つものクラブが存在することを望んでいることを明らかにしたが、今のところ3つ目のチームの詳しい内容は不明だ。


Futbol Emotion社の仕組みは?


同社はユニフォームなどの製造を担当しているブランドとチームの仲介役を務めている。この繋がりはナイキ、アディダス、プーマの消費者向け販売戦略と、スポーツ界におけるテクニカル・セグメントをカバーし続ける必要性との間に位置することを目指し、多くの大企業が現在直面している非戦略的で直接的な管理を大企業が抱えないようにする。

重要なのは、繋がりがこのニッチな分野の短・中期的な売り上げの主役となることだ。これらの契約は通常、ブランドから商品を購入するためのオプションと、公式グッズの販売における一連の義務が伴う。


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