ラ・リーガ

ラ・リーガは、プレミアリーグの「ボクシングデー」に対抗しようとしている。ラ・リーガ会長であるハビエル・テバス氏は、次のサイクル(2022年〜2025年)における放映権のマーケティングに向けて、「イングランドのボクシングデーのように3日間は確保できるだろう」と考えている。

*ボクシングデー:クリスマスの翌日12月26日に祝われる休日。

これらの表明は、2021年4月に「市場を活性化させるために、何か違ったことをしなければならない」を話した内容と一致する。また、「イノベーションを起こさなければ、問題に直面する」と再認識している。

このことから、経営者側によるオプション選択は、権利による競り合いを加熱させるために、分け前を再編成するオプションになり、新たな事業者への扉が開かれることになるだろう。ラ・リーガは放映ビジネスに参入するため、4つの道を開く予定だ。

現在までに、分け前はMovistar+が所有する有料テレビ(1部リーグの8試合とビッグマッチ1試合)と、MediaproとGOLが共同運営する無料テレビ(1日1試合)に分配されている。

この構造は変化しないが、他の分配システムも含まれる可能性はある。この点について、テバス氏は「7試合を一つのプラットフォームで放映し、3試合を別のプラットフォームで放映することも可能だ」と認めており、DaznやAmazon PrimeなどのOTT(インターネット回線によるコンテンツ配信)への参入の可能性を示唆している。

プレミアリーグ

プレミアリーグやNFL(米国のアメフトリーグ)とは異なり、ラ・リーガは昔から1部リーグの場合は38試合分、2部リーグの場合は42試合の権利を一括で売却している。つまり、Movistar+は各週末の全ての試合を確保するためにお金を払い、市場に参戦するにはシーズン全体分を入札するという選択肢しかない。

一方、現在は分け前を試合数にするか、特別なマッチデーで区切るかを検討している。プレミアリーグやNFLではそのようなシステムだ。例えばイギリスでは、ボクシングデー前後の試合日はAmazon Primeが独占している一方で、SkyとBT Sportは日にち毎ではなく、試合数で入札している。これはNFLでも見られ、各オペレーターは毎日の特定の試合を担当している。

さらにテバス氏は、長期的にB2Cモデルに頼るアイデアを改めて強調している。「5、6年かかるかもしれないが、必ず実現するだろう」と断言した。

ラ・リーガは既にLaLigaSportsTV(各国の連盟と提携して、様々なスポーツを提供している)という独自のOTTを5年前から展開している。「モデルは良いのですが、ラ・リーガのみで良いのか、それとも他のスポーツも含めるのかを確認しなければなりません」。LaLigaSportsTVは現在160万人から170万人ほどのユーザーがいる。