岡崎慎司 ウエスカ

ウエスカは、地元で選手を育成できるよう、今もなおスペインで活躍する元日本代表FW岡崎慎司選手と提携した。「岡崎慎司SDウエスカアカデミー」は、クラブが若手の日本人選手を地元に引き寄せ、スポーツ面・教育面で発展させるためのプロジェクトである。

岡崎選手はアンバサダーになりプロジェクトの発展のために企業に助言する形になる。このプロジェクトは「ウエスカブランド」の国際化を図るものである。これは近年ラ・リーガの中堅・下位クラブが熱心に取り組んでいることであり、最終的に新たな収入源にすることができるという訳だ。レガネスやバジャドリードの2クラブの取り組みが大きな例となる。

このプロジェクトは「サッカーの練習プログラム、ピレネー山脈がある素晴らしい環境下での体験、新たな言語習得、地元の文化と歴史の発見」という4つの目的で成り立っていると、ウエスカは表明している。


リニューアルされた寮と練習施設

 

「Base Aragonesa de Fútbol 」と呼ばれるウエスカの未来型トレーニングセンターは、160人が収容できる寮を保持する予定だ(そのうち80人がサッカースクール用)。アカデミーに登録した日本の若者は、そこに住むことになる。この施設と練習施設への投資額は、公私の出資を合わせて、300万ユーロ(約3億9800万円)を超える。

この施設には、サッカー場のほかに、更衣室、体育館、記者会見場、テクニカルルーム、メディカルルーム、食堂を備えた建物が設置される予定だ。屋外スペースについては、既存のスポーツ用コートを学生用にリニューアルし、パデル用コートを設置する予定だ。施設発展のため、ウエスカ州議会から350万ユーロ(約4億4700万円)の支給を受けることになる。

パデル:テニスコートの半分の大きさの場所でスポンジボールを打ち合う競技