セリエAの2020-21シーズンでは、インテルが2位のACミランに12ポイント差を付けて優勝した。2009-10シーズン以来の優勝・古豪の復活ということもあり、選手・ファンは大いに盛り上がっただろう。しかし、盛り上がったのは選手・ファンだけではない。インテルという「チーム」や、チームを支える数多くの「スポンサー」への影響も大きかった。
インテルのビジネス
圧倒的な差で優勝したインテルのビジネスはまたもや上手くいった。
セリエAのチャンピオンはオークツリーの投資内容に従って、すでに5000万ユーロ(約66億9750万円)を受け取っている。また、中国のグループ「蘇寧電器(そねいでんき)」の所有権を獲得し、2億7500万ユーロ(約368億3625万円)までもを得た。
・オークツリーとは:アメリカの資産運用・投資会社。世界13カ国にオフィスを構える
・蘇寧電器とは:中国の家電小売販売会社。2016年にインテルを買収した
クラブ収入の一部を報告
インテル公式サイトは2020-21シーズン第三四半期までの収入が2億4700万ユーロ(約330億8500万円)であったことを報告した。この収入額は、前年度の同時期と比べて19.5%上昇したことになる。
*2021年3月31日締めのクラブ四半期報告に基づく情報
この金額には、スポンサーがインテルの懐へもたらした7010万ユーロ(約93億8989万円)も含まれており、2020年の同時期と比べて28,8%も増えている。
この上昇額には、以下のスポンサー関連の収益が含まれる。
・メインスポンサーの「ナイキ」、シャツのスポンサーである「ピレリ」からの2950万ユーロ(約39億5152万円)
・ヨーロッパや世界中のスポンサーからの1390万ユーロ(約18億6190万円)
・その他地元スポンサーからの2660万ユーロ(約35億6307万円)
・ネーミングライセンスの売却(正確な金額は不明)
*この記事の日本円換算は2021年6月1日のレートによるものである。