アルゼンチン代表として悲願のワールドカップ制覇を成し遂げたリオネル・メッシが、『Urbano Play』でのインタビューで大会を振り返った。
優勝トロフィーの重さは?という問いに対しては、「例の大騒動があったから分からない(笑)。祝っている最中に本物かどうかわからないものが混じっていたが、そんなことはどうでもいいんだ。もう持ち上げたものだし、チームメイトと一緒に世界一になれたし。まあ、重くはあったよ」と語った。
「(優勝は)想像をはるかに上回るものだった。アルゼンチンが優勝したのは、皆にアルゼンチンを王者にしたい、そして僕をチャンピオンにしたいという思いがあったからだと思う。今までに経験したことがないような不可解な感じだった。全世界のエネルギーが最後にそれを実現させたんだ」
「(決勝前日は)試合以外のことを少し話してから寝ました。ワールドカップ期間中はとてもリラックスしていたし、落ち着いていたよ」
モンティエルがPKを沈め、優勝が決定した瞬間に関しては、「あの瞬間の気持ちを説明するのは難しい。いろんなことが頭をよぎり、しばらくの間は、ついに手に入れたということが信じられず、その瞬間を楽しんでいた」と回答。
「キャリアをスタートさせた頃は、こんなことになるなんて、これだけのものを手に入れることができるなんて想像もしていなかった。あの瞬間を味わえたことは究極だったと思う」
メッシは、今大会一番荒れた試合と言えるアルゼンチン対オランダ戦についても振り返った。
「ファンハール監督が試合前に言っていたことはすべて知っていました。もちろん自分がやってしまったことは好きではないし、インタビュー中の『何見てんねん!あっちいけよ!』という発言も好きではない。こういう時は常に緊張状態になっており、全てがあっという間に終わってしまうので何も考える暇がなかった。あのようなイメージは残したくないが、こういうこともある」
リケルメについては、「試合後には必ずメッセージを送るし、ワールドカップ期間以外でもずっと話をしていました」と言及した。
最後にディエゴ・マラドーナについて。「もし存命だったら、彼が僕にトロフィーを渡してくれただろうね。その写真もとても素敵なものであったでしょう。天国から、彼自身もそうですし、私を愛してくれる多くの人たちも、このワールドカップを後押ししてくれた。全世界にブームを巻き起こしたあのチャント(Muchachos ahora nos volvimos a ilusionar)で、向こうの世界から後押ししてくれたのだと思います」
「ワールドカップの前から、この曲は好きだと言っていましたが、今回のワールドカップでは、まだそれほど流行っていなかったので、少しずつみんなが歌うようになり、より実感できるようになりました。ワールドカップでは、スペイン語が分からなくてもリズムと歌詞が伝染して、みんなが一緒に歌っていたんだ」。