今週末、アンフィールドでリバプールとエバートンのマージサイドダービーが行われる。
歴史あるこのダービーマッチにおいてエバートンは近年苦労しており、直近28試合で1勝しかできていない。
今回で243回目のダービーを迎えるが、マージーサイドダービーについて現地のファンや選手、はどのように捉えているのだろうか。
The Athleticのまとめた記事からダービーについて紹介する。
選手
長くリバプールでプレーする選手はダービーの重要性を認識しており、「ダービーに臨むたびに恐怖を感じていた」と過去にジェラードは語っている。さらに「負けるかもしれないという恐怖は、緊張のような感情ではありませんが、試合までの数日間は必ず存在します。エネルギーを消耗し、ベッドに横たわっているときも、車を運転しているときも、頭は「もしも…どうなるだろう?」と考えます」と明かしている。
さらに下部組織においても、「9歳以下のチームからずっと、エバートンはこの試合がカレンダーにおいて最大の試合であることを間違いなく認識していた」と匿名の関係者が明かすなど下部組織でも意識していることが伺える。
さらに「ファーストチームの視点からだけではない。いかなるレベルであってもリバプールに勝つことは、特にアカデミーでも大きく役立つ。」と明かしている。
クロップも過去にファンダイク、チアゴが長期離脱となる負傷を負った際もこの試合を「全く違う試合」で「過度にフィジカル」なものだと評した。
ファン
The Athleticの調査によると「リバプール最大のライバルは?」とのリバプールファンへの問いにユナイテッドと回答したファンが59.6%、シティが23.8%、エバートンは12.1%という結果が出た。
また「エバートンが降格して嬉しいか」という問いにはyesとnoがほぼ同数という結果になった。
「彼らが最下位近くにいるのはちょっと楽しいけど、実際には彼らがトップ近くにいる方がずっといいし、試合はすべてを賭けて戦うのがいい」と62歳の リバプールサポーターズボード会長、ジョー・ブロットは明かした。
また、かつてこのダービーは、赤と青の線で家族を二分する “友好的な “ダービーとして認識されていたが、共通の利益のために両陣営が団結することはよくあった。
ヒルズボロの悲劇と遺族たちの正義を求める闘いや2007年に11歳のリース・ジョーンズが殺害されたとき、アンフィールドではこの少年が愛したエヴァートンのアンセム『Zカーズ』が歌われた。
非常に長く、関係性も時代ごとに変わってきた両者のダービー。果たして今週末はどのような雰囲気で対戦が行われ、新たな歴史が刻まれるのだろうか。