マンチェスターU

マンチェスターUは、パンデミック後、オールド・トラッフォードに観客が戻ったことなどにより収益は改善されたものの、支出を抑えることができず、2021-2022年の上半期が1690万ポンド(約25億8900万円)の赤字になると発表した。

費用に関して同クラブは、2020年上半期の費用を27%上回る3億3380万ポンド(約511億3700万円)を計上した。その結果、上半期の売上高は 11%上昇し、3億1190万ポンド(約477億8200万円)となったが、十分なものにはならなかった。

項目別では、放映権料は17%減少し、1億2970万ポンド(約198億7000万円)となった。経常利益は今シーズン、オールド・トラッフォードへの観客動員が再開されたことにより5020万ポンド(76億9000万円)増加したが、クラブの経常収入の中では唯一放映権料がマイナスとなっている。また、今シーズンの上半期では同クラブは興行収入で5340万ポンド(97億8900万円)を得ている。

商業収入も増加した。マンチェスターUは、スポンサーおよび広告から1億2880万ポンド(約197億3200万円)を得ており、前年同期比5.3%増となった。一方、この期間の移籍によるキャピタルゲインは、前年同期比90%増の1720万ポンド(約26億3500万円)だった。

チームへの支出については、クラブは上半期にスタッフや選手(サッカー選手の賃金を含む)に費やした金額のみを会計で明記している。ロナウドの復帰、サンチョとヴァランの獲得に伴い、この支出は前年比20%増の9770万ポンド(約149億6700万円)となった。実際、移籍に関して言えば、上半期の減価償却費も15%増加し、7390万ポンド(約113億2100万円)となっている。