プレミアリーグ優勝、UEFAチャンピオンズリーグ準優勝を果たしたマンチェスター・シティは、2020-2021年を290万ユーロ(約3億8000万円)の利益で締めくくったと発表した。2019-2020年シーズンが1億5100万ユーロ(約198億円)の赤字であったことを考えると大成長を見せていることになる。
昨シーズン、他リーグの王者でシティほど大きな利益を上げたクラブはない。財務報告書によると、売上高は19%増の約6億8300万ユーロ(約895億7500万円)という記録的な数字だったという。
このような数字を達成できたのは、テレビ放送のおかげだ。放映権収入は、3億5650万ユーロ(約467億5500万円)で、同クラブのビジネスにおける指標としてトップとなった。この数字はチャンピオンズリーグで初の決勝進出を果たしたことによるUEFAからの賞金などが中心で、前年同期比56%増であった。
放映収入は経常収益の52%を占め、昨年まで収益の中心であった商業分野を抜いた。昨年度のスポンサーシップおよび広告宣伝費は、10%増の3億2570万ユーロ(約427億1500万円)となった。一方でパンデミックの影響によりエティハドスタジアムが閉鎖され、クラブは4900万ユーロ(約64億2600万円)の損失を被った。マッチデーの売上は、わずか84万ユーロ(約1億1000万円)だった。
ただ、ブランド・ファイナンス社のフットボール・レポートのデータによると、シティの価値は11億2000万ユーロ(約1468億8700万円)で、ライバルであるマンチェスター・ユナイテッドに非常に近い数字となっており、サッカー界で4番目に評価額が高いという。