21-22年、スペインのラ・リーガにおいてスタジアム観客動員数の回復が見られたが、先導したのは久保建英がプレーするマジョルカとエルチェの2チームであった。観客動員数のデータによると、両クラブの平均観客動員数は、コロナウイルスが流行する前のシーズン(18-19年)と比較してそれぞれ56%と69%増加している。
2部リーグで5位となった18-19年のマジョルカは、本拠地で行われた21試合に平均9,424人のファンを集めた。一方で、21-22年終了時は平均12,764人の観客を記録し、18-19年と比べて56.6%増となった。
エルチェに関しては、18-19年の2部リーグを11位で終えているが、平均観客動員数は9,424人だった。その後20-21年から1部リーグでプレーするエルチェは、平均観客数15,951人で21-22年シーズンを終えた。
マジョルカとエルチェ以外には、カディス、オサスナ、グラナダ、レアル・ソシエダなどがスタジアムの観客動員率が向上している。これらの4チームは、18-19年と比較して、6%〜21.7%の増加を記録している。
18-19年に比べて観客動員数が増えたのは、前出の6クラブのうちレアルソシエダ以外の5クラブが2部リーグに所属していたが、それらが全て1部リーグに昇格したためだ。一方、21-22年に最も観客動員率が低下したチームはセルタ(43.4%)で、続いてレアル・マドリード(32%)、バレンシア(30.9%)となっている。
2部リーグを見てみるとどうだろうか。実は1部リーグのクラブほど増えておらず、22クラブのうち21-22年で増加したクラブはテネリフェ、アルメリア、ラス・パルマスの3クラブとなっている。