チームの調子が良ければ継続、悪ければクビ。サッカー界の監督を務めるのは非常に厳しいことである。中には半年で解任される監督も存在する。しかし、一方で10年どころか20年以上も同じクラブで監督を務め続けた人物もいることも事実である。今回はそんな長期政権を担った監督トップ5を紹介していく。ただし、ランキングに含まれるのは21世紀に勇退した監督のみとなっている。

21世紀に退任した同一チーム監督歴トップ5

5. トーマス・シャーフ


クラブ:ブレーメン

期間:14年(1999-2013)

選手時代もブレーメンのDFとして活躍したトーマス・シャーフは14年もの間ブンデスリーガのブレーメンの監督を務めあげた。2003-04シーズンにはリーグ優勝を飾っており、選手と監督の両方でリーグ優勝を達成している。選手時代のリーグ優勝は1987-88シーズンと1992-93シーズン。

4. アーセン・ベンゲル


クラブ:アーセナル

期間:22年(1996-2018)

Jリーグの名古屋グランパスで監督を務めたのち、プレミアリーグの強豪アーセナルの監督に就任することになった。アーセナル伝説の無敗優勝を率いていたのはアーセン・ベンゲルであり、退任するまでリーグ優勝3回、FAカップ優勝7回、FAコミュニティー・シールド優勝7回など数々のタイトルをチームにもたらした。

3. アレックス・ファーガソン


クラブ:マンチェスターU

期間:27年(1986-2013)

プレミアリーグが発足する前(1992-93シーズンより前)にマンチェスターUに就任すると、リーグ優勝13回、チャンピオンズリーグ優勝2回など退任まで数々のタイトルを獲得した。ギグスやベッカム、スコールズなど錚々たるレジェンドも彼の元で育っている。日本人としては香川真司が彼の元でプレーする姿をもっと見たかったのではないだろうか。

2. ロニー・マクフォール


クラブ:ポータダウン

期間:30年(1986-2016)

ロニー・マクフォールは北アイルランドのポータダウンでリーグ2連覇を含む優勝4回、アイリッシュカップ優勝3回などを達成するなど低迷していたクラブを上位に引き上げた。ファーガソンがマンチェスターUの監督に就任した1ヶ月後にポータダウンの監督になった。

1. ギー・ルー


クラブ:AJオセール

期間:42年(1961-2003)

ギー・ルーはフランスのAJオセールを42年も率いた。就任当時はアマチュアクラブだったが、最終的にはフランス1部優勝まで到達するなど素晴らしい功績を残している。2011-12シーズンに降格して以来フランス2部から昇格できていない。元フランス代表のローラン・ブランやエリック・カントナ、元デンマーク代表のトーマス・カーレンベルグなどがギー・ルー監督の元プレーしていた。