カタールワールドカップで1986年以来の優勝を果たしたアルゼンチン代表。選手やコーチ陣をはじめ、多くのアルゼンチン人が喜びを爆発させたが、一方で悔しい思いをした選手もいた。
コパ・アメリカ優勝に貢献したジョバンニ・ロ・セルソはメンバー発表前に怪我をし、手術を決断したため、メンバー入りすることすらできなかった。
主力として活躍したロドリゴ・デ・パウルは、現在アルゼンチン国内で行われている代表戦に際し、当時のロ・セルソの離脱について振り返っている。
「僕にとってはとても辛いことだった。ジオと僕は、初めての試合からほぼ毎試合一緒にプレーしていた。そして何カ月も前から、ワールドカップのことを話していたんだ」
「彼が出場できないとなったとき、僕が彼を愛しているからこそ、とても辛い気持ちになった。サッカーとは別に、人として、友人として、最も重要な選手の一人だと思う」
「彼が泣いているのを見たし、2〜3日は電話にも出なかった。僕は彼がリベンジすることを信じている。彼は2018年のワールドカップに参加したが、プレーすることはできなかった。『彼はリベンジを果たす』とみんなで言っていたが、あと一歩のところであんなことになってしまった。ただ、それが人生であり、困難な瞬間があり、重要なのはそれをどう克服するかを知ること。彼はそれを成し遂げるでしょうし、より良い人間になると思う」
そして、ワールドカップでのロ・セルソのサプライズを明かした。ロ・セルソは子どもが生まれるため現地に行くことが出来ないはずだったが、準決勝の試合前にサプライズで登場したという。デ・パウルは「ものすごい喜びだった。本当に楽しかった」と振り返った。
(By ALLSTARS CLUB編集部)