リーグ1が投資家に門戸を開く。フランスリーグは、サッカー界の財政難から立ち直ろうとしており、プライベートエクイティファンドのCVCキャピタルパートナーズ、ヘルマン&フリードマン、シルバーレイク、オークツリーキャピタルが、15億ユーロ(約1939億円)を注入し、クラブに新しい資金を流す取引の入札準備を進めている。
リーグ・デュ・フットボール・プロフェッショネル(フランスプロサッカーリーグ連盟)は、大会の放映権を商業化するために、新たに設立された会社の株式を競売にかけることにしている。その過程で、スポーツ関連の契約に関心のある投資ファンドの注目も集めた。
12月には、10以上のプライベートエクイティファンドが、このコンペティションへの投資に関心を示した。しかし、現在では、前述した4ファンドに限定され、3月9日の締め切り日までに最終入札が行われる予定だ。
因みにだが投資ファンド候補の内、シルバーレイクファンドはすでに欧州サッカー界と関係がある。同社は、マンチェスター・シティのオーナーであるシティ・フットボール・グループと、リーグ1のESトロワに出資している。
一方オークツリーファンドも、フランスリーグ2のカーンを所有し、イタリアのインテルにも出資している。
入札が決まり契約が実現すれば、CVCとリーガ・エスパニョーラとの契約に続き、リーグ1所属クラブが総額19億9400万ユーロ(約2578億円)を受け取り、スポーツおよびビジネスの観点から成長・統合プロジェクトを実施することになる。
冒頭で述べた財政危機の原因の一つとしては、メディアプロ(スペイン放映会社)がリーグ1との7億8000万ユーロ(約1008億4550万円)のテレビ放映権契約を破棄したためだ。
これを機にリーグ1は2億2500万ユーロ(約290億9000万円)の融資を受けるなど、負債を抱えることになった。加えて、リーグ1は2023-2024年シーズン終了までの放映権をアマゾンに転売しなければならなかったの。