セビージャFCは、東南アジアでの国際化計画のステップとして、インドでのアカデミー開設を交渉している。昨年から提携を結んでいるベンガルール・ユナイテッドの創設者マンチャンダ氏は、現在クラブのさらなる拡大とセビージャとのパートナーシップを強化するためにスペインに滞在している。
「セビージャがインドにアカデミーを作る可能性がある。ここ数日、それに関する話し合いが行われており時間の問題だ」とマンチャンダ氏は語っている。両者は5年契約を締結し、今後、地元のユースマッチやトーナメントの開催など、さらなる共同事業を計画している。
コロナウイルスの流行で頓挫していたが、2018年から考えられているプロジェクトでお互いにクラブの街を訪れて親善マッチをするというものがあり、これがようやく現実味を帯びようとしている。
そもそもセビージャFCがベンガルール(旧名: バンガロール)を選んだのは、インドのシリコンバレーとして国際的に知られる都市であるためだ。このように、セビージャFCは、世界で最も急速に成長している市場の一つでポジションを確立しようとしている。
「私たちは、サッカーにおけるイノベーションやテクノロジーといった側面で協力し、セビージャから地域コミュニティの構築やファンエンゲージメントの達成を学びたいと考えている」とマンチャンダは声明している。
ベンガルールは、短い歴史の中で急速な構造的成長を遂げ、今ではトップチームの他に、リザーブチーム、2つの下部チーム、4つのユースチームを持ち、女子チームの創設も発表したばかりである。
セビージャFCのスポンサーと今シーズンの目標
商業ビジネスの面では、セビージャのメインスポンサーには、今シーズンからクラブのメインスポンサーとなったフィンテック(ファイナンス×ブランドのバルボリン社も含まれている。
更にクラブのファン・トークンを発行しているSociosも入っている。Sociosのロゴは来シーズンから5年間、ユニフォームの背面に記載されることになっている。
近年、商業分野では合計で1600万から1800万ユーロをクラブにもたらし、この分野においてはラ・リーガの上位5位に入っている。
同クラブは2021-2022年の売上高は2億850万ユーロで、前年比29%増を目指す。クラブは、スタジアムへの一般客の来場が増えることによる1320万ユーロ、チャンピオンズリーグへの参加で8300万ユーロ、放映権料で前年比12%増の9200万ユーロの3つの軸を主な増加要因としている。
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