浅野拓磨が所属するボーフムと対戦し、2-0で勝利を収めたレバークーゼン。この勝利によりリーグ戦の連勝は「5」まで伸びた。現在17試合を終えた時点で8位につけているが、開幕当初はここまで一気に順位を上げるとは誰も思いもしなかっただろう。
昨シーズン3位でリーグ戦を終え、22/23年チャンピオンズリーグにも出場していたレバークーゼンだが、今シーズンは開幕から3連敗。4戦目でようやく勝利を手にしたものの、その後のリーグ戦4試合では勝ち点を合計2しか奪えず、ジェラルド・セオアネ監督を解任することとなった。
後を継いだのは、現役時代リバプールやレアル・マドリード、バイエルンなどで活躍した元スペイン代表MFシャビ・アロンソ。監督として自ら2部に昇格させたレアル・ソシエダBを1年で3部リーグへ戻してしまい、フリーとなっていたところでの就任だった。
You see a master at work. @XabiAlonso 💪#BMGB04 #Bayer04 pic.twitter.com/BJA8Xndxyy
— Bayer 04 Leverkusen (@bayer04_en) January 22, 2023
ただ、シャビ・アロンソが就任したときのレバークーゼンは、1勝2分5敗で降格圏内の17位に低迷。かなり厳しい状態からのスタートとなった。
初戦の相手は昇格組のシャルケ。同クラブにはかつての輝きはなく、レバークーゼンは4-0と圧勝を収める。シャビ・アロンソ監督にとっては幸先の良い出だしであった。
このままの勢いで順位を上げて行きたいレバークーゼンだったが、そう簡単なことではなかった。チャンピオンズリーグでの敗戦を挟んだ後、長谷部誠や鎌田大地を擁するフランクフルトと顔を合わせたが、5-1で大敗を喫する。
ミッドウィークにチャンピオンズリーグの試合が挟まる難しい日程の中で、シャルケ戦の大勝以降はリーグ戦3試合勝ち無し(1分2敗)となり、レバークーゼンと新監督のシャビ・アロンソは苦戦を強いられることとなった。チャンピオンズリーグGSでは3位に終わり、何とかヨーロッパリーグへまわることができたが、芳しくない状態であることには変わりない。
しかしシャビ・アロンソ監督就任後5試合目のリーグ戦で転機が訪れる。昨シーズンリーグ5位と奮闘した原口元気擁するウニオン・ベルリンとの試合で5-0の完勝を収め、悪い流れを払拭する試合となった。
歯車が嚙み合わされば、後はそのまま動かしていくだけだ。アウェイでのケルン戦に勝利して今シーズン初の連勝を記録すると、続くシュツットガルト戦でも完封勝ち。カタールワールドカップ中断期間前のリーグ戦を良い形で終えることに成功した。
リーグ戦が再開したのは1月23日。板倉滉を擁するボルシアMGにアウェイで2-3で勝利し、2ヶ月のブランクをものともしなかった。そして26日に行われたボーフム戦でも勝利を収め、リーグ戦の成績は破竹の5連勝となったのだ。順位は8位まで上がった。
シャビ・アロンソが監督に就任したときは17位だったのが、今や8位で欧州大会出場圏内も狙える位置にまで来たレバークーゼン。これからどこまで躍進を見せるのか注目だ。