1月15日エバートンの監督を務めていたラファエル・ベニテスが解任された。その後任に指名されたのは現役時代にチェルシーでプレーし、2021年1月にそのチェルシーの監督を解任されて以来フリーとなっていたフランク・ランパード。ランパードにとって今回のエバートンの監督就任で1年ぶりの現場復帰となった。
今回はランパードのこれまでの監督キャリアを振り返る。
フランク・ランパードの監督キャリア
2016年にニューヨーク・シティで引退したランパードは2018年にダービーカウンティの監督に就任。恩師モウリーニョ率いるマンチェスター・ユナイテッド相手にPK戦で勝利を挙げるなど指導者として頭角を現した。2019年にはその手腕が認められ、マウリシオ・サッリの後任として古巣チェルシーの監督に就任。
就任1年目はプレミアリーグ4位の成績を残し、CL出場権を獲得。開幕前はアザールの退団、補強禁止処分といった逆境の中でエイブラハムやマウントといった若手を起用し、上位に食い込んだことから2年目に更なる好成績が期待された。
2年目は補強禁止処分が解かれ、ツィエク、ヴェルナー、チルウェル、ハフェルツらを獲得するなど大型補強に動いた。シーズン序盤は一時は首位に立つなど順調な滑り出しを見せたが、中盤で失速し、2021年1月に解任された。
監督としてのこれまでの成績は、ダービーカウンティで24勝17分16負、チェルシーで44勝17分23負となっている。
エバートン新監督として就任
ランパードが今回就任したエバートンは現在16位に沈み、降格圏の18位と勝ち点差3と下位に沈んでいる。
1月の補強ではトッテナムからデレ・アリ、マンチェスター・ユナイテッドからファン・デ・ベークらを補強している。さらに、チームにはリシャルリソン、キャルバート・ルーウィンといった実力者も多くいるため、後半戦の巻き返しが期待される。
ランパードにとって初戦となったFA杯ブレントフォード戦では勝利を収めたものの、2戦目となったプレミアリーグのニューカッスル戦では3−1で敗れている。
次節、エバートンは15位リーズ・ユナイテッドとの一戦に臨む。エバートンは名将ビエルサ監督率いるリーズ相手にプレミアリーグ初勝利を挙げることはできるのだろうか。注目が集まる。