クリスティアン・ブラガルニクがオーナーを務めるエルチェCFのプロジェクトは、順調に進んでいると発表された。決算黒字化とラ・リーガ残留を含む、エルチェの計画が確実に実現している。
ブラガルニク氏は、「1部リーグ残留と同時に、今年も200万ユーロ(約3.5億円)以上の利益を確保できるだろう」と語った。もし実現することになれば、コロナの影響下で1,600万ユーロ(約21.6億円)以上の黒字で終わることになる。
エルチェの今シーズンの予算は5,780万ユーロ(約78億円)で、シーズン終了に向けた予定通り200万ユーロ(約2.7億円)で上半期を締めた。
その一方で、ブラガルニク氏はインフラへの投資を表明。直近でいうと、ホームスタジアムであるエスタディオ・マルティネス・バレロに関するもので、新しいオフィシャルショップ、ベンチの改修(「よりプレミア風に」と会長は指摘)、新しい電光掲示板の設置などが予定されている。
また、「スタジアムの外壁と屋根の設置」という2つの大きな改修プロジェクトも推進。スタジアムの屋根の設置については、現在取り組んでいる予算では1,800万ユーロ(約24.3億円)が上限となっている。
これらは、クラブハウスを通じてユースアカデミーとしての成長も目指す、クラブ創立100周年に向けた改修だ。「エルチェにクラブハウスができるまで、進み続けます」と、オーナーは断言した。
これらのインフラ整備の一部は、「ラ・リーガ・インプルソ」でクラブに割り当てられた2900万ユーロ(約39.15億円)で賄うことができる。リーガとCVCの共同プロジェクトのうち、「今のところ10%程度を受け取っている」と会長は説明した。
【日本とエルチェの関係】
エルチェは、2021年シーズンの初めに、日本の企業である株式会社スフィダンテと5シーズン目となるグローバルパートナーシップ契約を交わした。ユニフォームの左袖に日本語で「スフィダンテ」という文字が入っている。