レアルマドリード

レアルマドリード、FCバルセロナ、アスレティック・ビルバオが予てより要求していたラ・リーガとCVCによるプロジェクト(通称:ラ・リーガ・インプルソ)の停止について、スペイン司法当局は、3クラブの意見を却下すると発表した。

スペインのスポーツビジネス新聞Iusportによると、「3クラブの意見を受け入れるとなると、すでに実行されている効果を麻痺させる事になる。また、多数派によって同意された選択に対して少数派の基準を受け入れることは良くない」と指摘している。

この点に関して当局は、昨年12月10日の1部リーグと2部リーグ所属クラブによる総会で、賛成37票、反対4票、棄権1票というほぼ満場一致の承認が得られたことを根拠としている。それを元に、すでに6億2000万ユーロ(約784億5300万円)を各クラブに配布している「ラ・リーガ・インプルソ」の発足にゴーサインが出た。

ラ・リーガが1カ月前に発表した内容によると、「2022年7月には、合計19億9400万ユーロ(約2523億1400万円)の分配金のうち、最初の10億ユーロ(約1265億円)が注入されている状態にあるだろう」とのこと。


ラ・リーガ・インプルソとは

ハビエル・テバス会長

ラ・リーガとCVCキャピタルパートナーズ(欧州を本拠とする投資ファンド)との合意。

この合意により、ラ・リーガは最大21億ユーロ(約2657億円)を受け取り、ラ・リーガは契約した各クラブに0%の金利で40年間資金を供与することになる。その見返りとして、CVCは今後50年間、ラ・リーガの利益の10%を保有する。

また、各クラブはこのプロジェクトで受け取る財源の70%をインフラや技術革新といったクラブ発展につながる事業に充て、さらに最大15%を選手登録に、残りの15%を財務的負債の再構築に利用する必要がある。