ビジャレアルはUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝で強豪バイエルン・ミュンヘンを下し、歴史的な快挙を成し遂げた。アリアンツ・アレーナでは、サム・チュクウェゼのゴールにより、ウナイ・エメリ監督が率いるチームが偉業を達成した。
そのためビジャレアルは、以前チャンピオンズリーグの準決勝に進出した2006年に続き、2度目の欧州ベスト4入りを果たした。2006年当時は、アーセナルに勝つことはできず、パリで行われた決勝戦ではフランク・ライハールト率いるバルサが栄光を手にする結末となった。
ビジャレアルがバイエルン・ミュンヘンを撃破。歴史的快挙を果たす
ビジャレアルは、リケルメがPKを外した2006年のリベンジを果たそうとしている。ドイツで行われた試合では、バイエルンがゲームを支配した非常に難しい試合となった。52分にロベルト・レヴァンドフスキのゴールで同点に追いつくまで、ビジャレアルは懸命に耐え忍んだ。
しかし、ビジャレアルはパレホを中心とした見事なカウンターでジェラール・モレノの足下までボールを運んだ。右サイドでノーマークのサム・チュクウェゼを見つけたモレノはアシストし、ボックス内からゴールを決め、相手の不甲斐ない猛攻に苦しんだ一夜にとどめを刺したのである。レフェリーの試合終了のホイッスルと同時に、アリアンツ・アレーナのピッチでチームは狂喜乱舞した。
チャンピオンズリーグ準決勝に進出したビジャレアルの獲得賞金額とは
準決勝の相手はリバプールと決まった一方、ビジャレアルは(チェルシーを破ったレアル・マドリードと同様で)、少なくとも金銭的には今回のチャンピオンズリーグで勝利を収めている。フェルナンド・ロイグ会長率いるチームは、すでに総額6,000万ユーロ(約83億円)近くを手にしている。
正確には5,760万ユーロ(約79.4億円)で、その内訳は以下の通りとなっている。
①グループステージ出場:1,560万ユーロ(約21.5億円)
②グループステージ3勝(ヤングボーイズ戦2勝、アタランタ戦1勝)とアタランタ戦の引分:930万ユーロ(約12.8億円)
③ベスト16出場:960万ユーロ(約13.2億円)
④準々決勝出場:1,060万ユーロ(約14.6億円)
⑤準決勝出場:1,250万ユーロ(約17.25億円)
昨年のヨーロッパリーグでの収益を倍増
昨年、ビジャレアルがヨーロッパリーグで優勝した際に、約3,000万ユーロ(約41.4億円)の賞金を手にしたことを考えると、チャンピオンズリーグとの差が一目瞭然だ。
大会期間中の成績に対して2,000万ユーロ(約27.6億円)の賞金、「マーケットプール」に対して350万ユーロ(約4.8億円)、さらに欧州スーパーカップへの出場を確定したため350万ユーロ(約4.8億円)の賞金が支払われることになった。
※マーケット・プールとは:トータルで3億ユーロ(約412億円)が分配される。観客動員数やテレビ視聴率も考慮されるため、各クラブは大会終了後に計算されるまで、どれだけの収入を得られるか分からない。
つまり、ビジャレアルはチャンピオンズリーグの準決勝に進出したことで、マンチェスター・ユナイテッドを破りヨーロッパリーグ初優勝を収めた昨シーズンの約2倍の収益を達成したことになるのだ。
また、この快挙が続いて決勝戦に進出した場合は、さらに1,550万ユーロ(約21.4億円)、決勝戦で優勝した場合は450万ユーロ(約6.2億円)の収入が加算されることになる。したがって、ビジャレアルは総額7,760万ユーロ(約107億円)を受け取る可能性を残しているのだ。
チャンピオンズリーグの報酬
・グループステージ:出場で1,560万ユーロ(約21.5億円)、勝利で280万ユーロ(約3.9億円)、引き分けで93万ユーロ(約1.3億円)。
・ベスト16出場:960万ユーロ(約13.2億円)
・準々決勝出場:1,060万ユーロ(約14.6億円)
・準決勝出場:1,250万ユーロ(約17.25億円)
・決勝出場:1,550万ユーロ(約21.4億円)
・優勝:450万ユーロ(約6.2億円)
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