近年ではスポーツ業界でのブックメーカーのスポンサーや広告活動が規制によって制限されているものの勢いが止まない。ギャンブル規制総局が発表した最新データによると、勅令が施行されて以来、スペインではスポンサーへの投資額は半減。しかしこれはスポーツにおけるギャンブルビジネスの低下にはあまりつながっていなかった。
ギャンブルに費やされた金額は新規制が発表されても尚、勢いが衰えることはない。2021年の10月から12月の3ヵ月(四半期)ではこれまでの四半期で最も高い額、31億3600万ユーロを記録。この四半期だけの額は驚くことに2014年の1年間のベッティングビジネスの記録を上回っている。
総売上高は昨年初めて100億ユーロの大台に乗っているが、今年も優に100億ユーロを超えそうな勢いで売上を残している。そして2022年の年末にはW杯もあり売上高は新記録を達成する可能性も十分あるという。
平均アクティブアカウントは前年比5.81%増の100万ユーザーを突破。しかしながら例年に比べて新規ユーザーは18万6000人ほどで前年比は56%減。長い目で見たときにはこの減少している項目はベッティングビジネス低迷の可能性があるとも言えるかもしれない。
ともかく、サッカー業界あるいはスポーツ業界におけるギャンブル企業のスポンサーや広告制限の弊害をより受けているのは、ギャンブル企業というよりサッカークラブの方だ。これらの出来事もあり、クラブは1年間の移行期間を経て、暗号通貨系の企業や自動車売買の企業と新しくスポンサーシップを結ぶこととなった。