スペイン代表が地元の街でプレーしてくれることはスペイン人にとっての夢だが、実現するためには、どれだけの費用がかかるのだろうか。スペインのレポートによると、スペインサッカー連盟(RFEF)の必要最低コストは30万ユーロ(約4000万円)で、これに相手チームの宿泊費や約300人のVIPの食事代などが加わるという。
スペイン代表チームは、3月21日の週からトレーニングに入り、親善試合2試合を行う予定。1試合目は3月26日のアルバニア戦、2試合目はその3日後のアイスランド戦だ。RFEFは開催地を募集することにしたが、対象者は「クラブ、地域連盟、市議会、州議会、自治体、サッカースタジアムを所有または譲渡する団体または企業」と広範囲に及んでいる。その中でも大きな要件のひとつは、スタジアムの収容人数と近代化だ。最低でも3万人の観客を収容する必要がある。一方で芝生については天然であっても人工であっても問題ない。
これらの条件に加えて対戦相手の移動に必要なバス2台、ミニバン1台、バン1台と対戦相手のための5つ星ホテルが必要となる。
また、食事に関して開催場所が負担するのは、最大4日間、定員50名、3食の「軽食付き」。プロチームの合宿の慣例として、ライバルチームのシェフがホテルの厨房を利用し、自分たちのメニューを作ることが義務づけられている。
そして試合開催に必要なもう一つの条件がケータリングだ。VIPボックスおよびスポンサー向けの昼食は、約180名が想定されている。チームや組織のためのフルーツや飲み物などの食事も含まれる。
しかし、チケッティングや広告に関してはチケットの購入はすべて連盟の費用で行われることがある。チケットの販売は、組織が直接管理し、価格設定も組織が決める。「チケット販売による収益はすべてRFEFの手中にある」とし、チケット販売による収益の見込みについては、明らかにされなかった。