アンダルシア州政府はすでにRfefとの間で、2023年までの国王杯決勝戦の開催と、24試合のスペイン代表チームの試合を開催する可能性についての契約を結んでいます。
Sociedad Estadio de la Cartuja(スタジアム管理会社)は、株主総会において、990万ユーロ(約13億円)の増資を行うことで合意しました。なお、額面39.40ユーロ(約5000円)の新株253,807株の発行による増資の目的は不明です。アンダルシア自治州政府が過半数の株式を保有する同社は、2021年にスペイン代表チームの重要な会場となったセビージャのスタジアムへの投資を強化しています。今回の増資は、1ヶ月間の優先申込期間を設け、上記の株式数に達しない場合は追加申込期間を設けます。
今回の拡張は、アンダルシア地方政府が、欧州選手権に向けてラ・カルトゥハの施設を改善する目的で、今年300万ユーロ(約4億円)を投資したことによるものです。このようにしてアンダルシアのコミュニティは、スポーツとスポーツツーリズムへのコミットメントを強化し、スタジアムをUEFAが設定した基準に適合させたのです。
アンダルシア州政府が行った改修工事はすべて無駄ではありません。欧州選手権の数試合を開催することで、行政側は約2億1500万ユーロ(約284億円→うち約187億円はメディア露出によるもの)の資金調達を見込んでいました。世界的に有名なスポーツイベントが開催され、今後も開催が予定されていることから、アンダルシア地方はスペインのスポーツ分野で注目を集めています。
アンダルシアのコミュニティは今年、スポーツの中心地になるために最大限の努力をしました。自治州政府は900万ユーロ(約12億円)以上を投資し、カルトゥハをスペイン代表がプレーする舞台にすることを目指しました。さらに、この地域では今後、2023年まで開催されるコパ・デル・レイの決勝戦など、他の重要な試合も開催される予定です。このスポーツイベント開催にかかる支払いは、セビージャ市議会と州議会の間で分配されます。
アンダルシア州政府のスポーツイベント誘致は、短期的なものではありません。2024年に代表戦を24試合を行うために、最大300万ユーロ(約4億円)の追加投資を行っています。さらに、RFEFはアンダルシア地方をユースチームのトレーニングキャンプの主要会場のひとつにしたいと考えています。