キングスリーグ

元FCバルセロナDFのピケがチェアマンを務める7人制サッカーの大会「キングスリーグ(Kings League)」。先月26日にはカンプノウでファイナル4(準決勝2試合、決勝)が開催され、スタジアムでは9万2千人の観客、ライブ配信では200万人以上の視聴者を集めた。

関連:ピケ主催の「キングス・リーグ」第一期が閉幕。カンプノウでの決勝には92,000以上が来場

ティックトッカーのアドリ・コントレラス(Adri Contreras)が会長を務めるエル・バリオ(El Barrio)がレギュラーシーズンをギリギリ8位でプレーオフに進出したにも関わらず、優勝チームに輝き、キングスリーグの第1スプリットは閉幕した。

しかし、エンタメを最重視しているピケは、キングスリーグの移籍市場を発表。第2スプリットは5月7日に開幕予定だが、4月中も移籍などの発表で大いに盛り上がるに違いないだろう。

キングスリーグ移籍市場ルール

キングスリーグ内で発生する全ての金額に関しては「架空ユーロ」となる。各チームには1億架空ユーロの予算が設けられ、その予算内で選手を獲得したり、第2スプリット中の罰金(試合の配信中での問題行為や、レフェリーに対しての暴言、ルール違反など)を支払ったり、第2スプリット中の特別カード(試合中にPKを蹴れるカード、第12選手※の使用、など)を購入したりすることができる。

※各チームは、第1スプリット開幕前に行われた10選手のドラフトに、第11選手(会長が招待して全スプリット中メンバーとしてプレー)、第12選手(会長が招待して、数試合プレー)が加わった、計12選手で編成される。

また、ドラフトで獲得した10選手に関しては、トータル3億架空ユーロで違約金を設定しなければいけない。1選手に対して最低金額は100万架空ユーロと設定されているが、上限はない。つまり、各チームの予算(1億架空ユーロ)以上の違約金を設定することができる。

それでは1億架空ユーロ以上の違約金を設定した選手を獲得することができないと思うかもしれないが、事前に選手を売却している場合は予算が1億架空ユーロ以上になるため、違約金を支払うことができる。ちなみに、リーグ最高の違約金はFWエドガル・アルバロ(トロンコスFC – Troncos FC)の1.25億架空ユーロに設定された。

例:優勝チームのエル・バリオ(El Barrio)の違約金一覧

アレイクス・マセ(DF):100万架空ユーロ
パウ・ルイスZZ(DF):4,000万架空ユーロ
クリスティアン・ウボン(MF):1.1億架空ユーロ
ハビエル・カピージャ(MF):100万架空ユーロ
ハビエル・ロス(MF):4,800万架空ユーロ
ビクトル・バラネラ(MF):100万架空ユーロ
ハコボ・フェルナンデス(FW):100万架空ユーロ
ウリオル・ボアダ(FW):2,500万架空ユーロ
パブロ・ベゲル(FW):7,200万架空ユーロ
シャビ・オラエチェア(FW):100万架空ユーロ

移籍期間

移籍期間は4月3日に開始しており、同日に全チームの違約金が公表された。移籍市場の閉幕は4月24日となっている。

この移籍期間中、毎週月曜日に特別番組が配信される。スペイン時間の18時までに違約金支払いの通知を運営に送る必要があり、21時には番組で移籍の発表がある。

同じ選手に対して違約金を支払うチームが複数いる場合、移籍先は選手が決める権利があるが、違約金を支払われた選手は元チームに残る権限はない。

独自のサッカールールや、有名選手の参加などで注目を浴びたキングスリーグ。今後、女性版のクイーンズリーグや、ブラジルリーグの開催など、大きく展開していくことが発表されている。今後の進展にも大きく注目したいリーグだ。

(By ALLSTARS CLUB編集部)