日本時間12月6日0:00、日本代表がベスト8進出をかけてクロアチア代表と対戦する。今大会はスペイン、ドイツ、コスタリカと同じグループに入り、決勝トーナメント進出は難しいと見られていたが、総合力で何とかGS突破を成し遂げた。
日本は、2大会連続でのグループステージ突破。前回大会で準優勝だったクロアチアも2大会連続の決勝トーナメント進出だ。
知っての通り、日本は1998年に初めてワールドカップに出場したが、クロアチアも「クロアチア」としてワールドカップに出場したのは1998年が初めて。
それ以降、日本は7大会連続、クロアチアは2010年以外の6大会を世界最高の舞台でプレーしている。
今回は、1998年以降の両国のワールドカップを振り返っていこう。
1998年フランス大会
日本代表(GS敗退)
日本史上初のワールドカップとなった1998年大会。アルゼンチン、クロアチア、ジャマイカと同じグループに入った。初戦のアルゼンチン戦ではバティストゥータに、2戦目のクロアチア戦ではシューケルにやられるなど相手ストライカーに苦労した。最終戦の対ジャマイカでは、2点を先制されるも、中山雅史がゴールを決めるなど最後まであきらめなかった。
クロアチア代表(3位)
クロアチア史上初のワールドカップとなった1998年大会。アルゼンチン、ジャマイカ、日本と同じグループに入った。初戦のジャマイカ戦で勝利を収めると、続く日本戦でも勝利。この時点で決勝トーナメント進出が決定した。
決勝トーナメントでは、ルーマニアやドイツを続々と破り躍進を見せるが、準決勝で開催国フランスに敗れ、最終的に3位で幕を閉じた。
2002年日韓大会
日本代表(ベスト16)
自国開催とのことで自動的に2大会連続出場となった日本。初戦ベルギー相手に鈴木や稲本のゴールで引き分けると、2戦目の対ロシアでは稲本のゴールで勝利。3戦目のチュニジア戦では森島と中田のゴールで勝利し、1位でグループステージを突破した。
決勝トーナメントの初戦はトルコ。前半開始早々に先制点を奪われる難しい展開の中、ゴールネットを揺らすことができず、ベスト16止まりとなった。
クロアチア代表(GS敗退)
メキシコ、イタリア、エクアドルと同じ組に入ったクロアチアは、初戦のメキシコ戦で敗れるも2戦目のイタリア戦で勝利。最後の相手は2連敗中のエクアドルだったが、まさかの完封負けとなり、グループステージで姿を消すこととなった。
2006年ドイツ大会
日本代表(GS敗退)
2大会連続での決勝トーナメント進出を狙った日本だったが、初戦のオーストラリア戦では先制しながら試合終了間際の連続失点で敗北。2戦目のクロアチア戦はドローで終えたものの、3戦目のブラジル戦では圧倒的な攻撃力の前に大敗を喫し、GS敗退となった。
クロアチア代表(GS敗退)
2大会ぶりに日本と同じ組に入ったクロアチアは、初戦のブラジル戦で敗れるが、2戦目の日本戦は引き分けに終わる。続くオーストラリア戦では勝利が必要だったが、引き分けに終わり、GS敗退となった。ちなみにこの大会には、すでにモドリッチが選ばれている。
2010年南アフリカ大会
日本代表(ベスト16)
オランダ、デンマーク、カメルーンと同じ組に入った日本。初戦のカメルーン戦を本田のゴールで勝利するも、続くオランダ戦では1-0で敗戦。
何としてでも勝ち点3が必要だった日本は、本田、遠藤のフリーキックで得点を積み重ねると、岡崎のダメ押しゴールもあり、2大会ぶりの決勝トーナメント進出に成功した。
ラウンド16ではPK戦までもつれこんだが、PK名手の駒野が失敗し、ベスト8とはならなかった。
クロアチア代表(欧州予選敗退)
2014年ブラジル大会
日本代表(GS敗退)
歴代最高との呼び声高いザックジャパンは、コロンビア、ギリシャ、コートジボワールと対戦。コートジボワール戦で本田が先制点を決め、そのままいけるかと思われたが立て続けに失点し、勝ち点を得ることができなかった。
続くギリシャ戦もドローに終わると、コロンビア戦ではコテンパンにやられ、グループステージ敗退となった。
クロアチア代表(GS敗退)
ブラジル、メキシコ、カメルーンと同じ組に入ったクロアチアは、初戦で開催国ブラジルに敗戦。次のカメルーン戦では大勝したが、最終戦のメキシコ戦で敗れ、決勝トーナメント進出とはならなかった。
2018年ロシア大会
日本代表(ベスト16)
直前にハリルホジッチ監督から西野監督に代わり、落ち着きのないまま本戦に入った日本代表だったが、初戦のコロンビア戦で金星を挙げると、セネガル戦では何とかドローに終わらせることに成功。続くポーランド戦では敗れはしたものの、フェアプレーポイントの差で決勝トーナメントに進出した。
ラウンド16の相手はベルギー。難しい戦いになることが予想されたが、日本が2点を先制する。そのまま逃げ切りたかったが、不運なゴールで1点差に迫られるとすぐさま同点に。すると最後はロングカウンターで万事休す。涙の敗退となった。
クロアチア代表(準優勝)
近年の中で黄金世代とも言えるクロアチア代表は、ナイジェリア、アルゼンチン、アイスランドを次々と破り、全勝で決勝トーナメントに進出。その後は2戦連続のPK戦を制すと、準決勝では延長の末勝利。しかし、決勝では最強フランスに得点を積み重ねられ、悲願の初優勝とはならなかった。