カタールワールドカップで、スペイン、ドイツ、コスタリカと難しいグループに入った日本代表だったが、ドイツとスペインという難敵を下し、見事1位通過を成し遂げた。
先制したのはスペイン。アスピリクエタからのクロスにフリーのモラタが頭で合わせた。劣勢の日本は完全にボールを支配され、そのまま前半を折り返した。
すると後半開始早々、途中出場の堂安が強烈なミドルシュートを突き刺し追いつくと、その直後には三笘のラインギリギリの折り返しに田中が反応し、見事逆転に成功した。
その後は再びボールを持たれる時間が続いたが、全員の堅い守備で何とか守り切り、2大会連続での決勝トーナメント進出となった。
ラウンド16の対戦相手はモドリッチらを擁するクロアチア。モロッコ、ベルギー、カナダと同じグループで2位通過のチームだ。
日本代表はこれまで、クロアチアと3回対戦しており、1勝1分1敗と五分五分の結果となっている。今回は、これらの試合を簡単に振り返っていこう。
1997年キリンチャレンジカップ(4-3で日本勝利)
両者の初対戦は1997年のキリンチャレンジカップ。川口や井原、名波、中田、三浦などがスターティングメンバーに入った。
先制したのは日本。当時名古屋グランパスエイトでプレーしていた平野孝がゴールを決めた。
1点リードで前半を折り返すと、後半開始早々に三浦知良の連続ゴールで3点のリードを奪った。そのまま逃げ切りたかった日本だが、76分と85分にアリオシャ・アサノビッチのゴールで1点差に迫られる。
しかし、89分に森島寛晃がスーパーゴールを決め、再び2点リードに広げることに成功した。その後ボラン・ブラオビッチに1点を返されるも、最終的に4-3で日本が勝利した。
1998年フランスW杯グループステージ(0-1でクロアチア勝利)
2回目の対戦は、日本代表がワールドカップ初出場を果たした1998年大会。アルゼンチン、クロアチア、ジャマイカと同じ組に入った日本は、2戦目でクロアチアと対戦した。スタメンには、中田英寿、中山雅史、城彰二、川口能活、名波浩らが名を連ねた。
前半はお互いにチャンスを作るも、ゴールには至らない。中山や相馬らが惜しいシュートを放つが、枠を捉えきれなかった。
後半に入っても、両者ともに得点機を迎えるが、シューケルのシュートを川口がセーブするなど均衡が破れない。
しかし、77分に左サイドからのクロスを受けたシューケルが左足を振り抜くと、川口が止めきれず、クロアチアが先制に成功。そのまま試合は終了し、日本は初戦のアルゼンチン戦に続き2戦連続で黒星となった。
Back in 1998, #OnThisDay, #Croatia had to wait 77 minutes in a hard-fought encounter in Nantes to find the game-winning goal against sturdy Japan. 🇭🇷🇯🇵
— HNS (@HNS_CFF) June 20, 2022
It came courtesy of Davor Šuker, the future @FIFAWorldCup Golden Boot… 👟⚽️ #Family #OTD #WorldCup #Vatreni❤️🔥 pic.twitter.com/EpGxBkWFu3
2006年ドイツW杯グループステージ(0-0の引き分け)
3回目の対戦は、宮本恒靖、中澤佑二、川口能活、中田英寿、中村俊輔らがスタメンで出場。前々回大会の雪辱を晴らすべくグループステージ第2戦に挑んだ。
日本は宮本がペナルティーエリア内で相手を倒し、痛恨のPKを与えてしまうが、川口がPKストップに成功し、先制点は許さなかった。一方の日本は中田の強烈なシュートで相手ゴールを脅かすが、得点とはならず0-0で前半を折り返す。
後半開始早々、日本はビッグチャンスを迎えるが、ゴール前でフリーだった柳沢が枠外に外し、決定機を逃した。これはのちに「QBK」と言われるものである。
その後は両者ともにチャンスを作るも、最後の一手を欠き、0-0のスコアレスドローで試合が終了した。
ちなみにこの試合はモドリッチも途中から出場しており、モドリッチにとっては16年越しの日本戦となる。
モドリッチは2006年ドイツW杯の日本戦に出場していた🇭🇷⚔️🇯🇵
— ALLSTARS CLUB (@allstarsclubjp) December 2, 2022
16年の時を経て、W杯で再び日本代表と対戦する⏳ pic.twitter.com/482MeJm2wN