5月末にシーズンが終了し、各国ではW杯の準備が始まる。日本でも6月6日にキリンチャレンジカップ2022の対戦相手としてブラジルが招かれている。
今シーズン、ブラジルはベルギーを抑えてFIFAランキング1位に君臨。そんなブラジルに日本は現在に至るまで1勝もできていない。
今回は21世紀で日本代表に屈辱を与えたブラジル人選手5人を紹介しよう。
1. ネイマール
ネイマールは2012年の親善試合で初めて日本と対戦した。当時はカカやオスカルといった選手が前線のリーダーだったがこの試合で、PKを含めて2点を記録。そこから数年間日本はネイマールに苦しめられることになるのはまだ誰も知らなかった。
2013年のコンフェデレーションズカップでは、当時バルセロナに移籍が決まっていたネイマールが鮮やかなボレーで日本のゴールネットを揺らした。
ネイマールは2014年にバルセロナに移籍し、一番脂が乗っていた時期に日本代表はシンガポールでブラジルと対戦した。結果は0-4でブラジルの勝利。格上相手ということもあり敗戦にはそこまで驚かないが、この試合の4得点は全てネイマールだった。
2017年も日本はこの男にやられている。コーナーキック時にCBの吉田がホールドしてしまったことでブラジルにPKを献上。これをネイマールが決めた。
今でこそマルセイユでネイマールと何回も対峙して経験を積んだ酒井だが、この試合では鋭い彼のドリブルに苦しめられていた。今年の親善試合ではこの二人がマッチアップするのを是非見てみたい。
2. カカ
ロナウド(フェノーメノ)、リバウド、ロナウジーニョに続くブラジル人バロンドーラーだ。ネイマールが時代を築く前はカカの時代といっても良いだろう。
2005年から2014年のコンフェデレーションズカップ以外の2005年、2006年、2012年、2014年の日本代表との試合に出場している。2012年の親善試合ではPKを誘発しネイマールのPKをお膳立て、4点目はカウンターから吉田を交わし自ら点を決めている。
2014年、32歳でプロサッカー人生の終わりに近づいていたカカは、この年の日本との親善試合は後半30分からの出場だった。残り15分と短い時間でも存在感を示し、ロビーニョとカカ二人で日本守備陣を崩し最後は正確なクロスでネイマールの4点目をアシストした。
3.ジュニーニョ・ペルナンブカーノ
日本と対戦したのは一回だけだがこの一回が重すぎたかもしれない。日本はドイツW杯グループリーグ初戦でオーストラリアに敗戦しその後クロアチアに同点、ブラジルに勝つことができればGL突破の可能性があった。
日本はこの試合、玉田が先制するがその後同点に追いつかれた。そして勝ち越し弾は無回転キックの生みの親、ジュニーニョ・ペルナンブカーノだ。この男のブレブレ無回転ロングシュートに当時の日本の守護神川口もボールに触れたがそのままゴールにねじ込まれた。その後日本は2点追加点を決められ、GL敗退した。
4. マルセロ
直近の対決で言えば、マルセロが印象に残っている方は多いのではないだろうか。ネイマールだけですら、警戒しないといけないのにここにマルセロが入ってきたことで日本はとても手を焼いていた。
しかも当時のマルセロはレアルマドリードのCL3連覇の立役者だったため、キャリアの最高潮でもあったのだ。遊び心満点のプレイスタイルは日本の選手にはあまりない特徴であるため、相手ながら見ている側としては大いに楽しめただろう。
5.ロナウジーニョ
マルセロは遊び心満点と言ったが、遊び心の代名詞と言えばロナウジーニョだろう。2005年のコンフェデレーションズカップ、2006年のW杯で日本を苦しめた。
2005年の対決は、ブラジル人選手に疲労が見られたが、波に乗っているロナウジーニョを日本は抑えることができず、ロナウジーニョは自ら2得点を記録。この試合は21世紀で唯一ブラジルと引き分けた試合だったために悔しい一戦となっただろう。
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