日本代表は6月10日の午後6時55分から2大会ぶりにW杯を出場するガーナ代表と対戦する。ガーナにとっては、カタールW杯のグループHで韓国と対戦するため日本戦は重要なシミュレーションとなるだろう。

今回招集されているガーナ代表の中ではフェリックス・アフェナ=ギャンは日本代表が要注意すべき存在だろう。ASローマのプリマヴェーラに所属していた19歳のストライカーはトップチームに昇格してすぐのジェノア戦で2得点を決めチームを救っている。

アーセナルに所属しているトーマス・パーティは怪我で今回招集されていないが、ガーナ代表のアド監督はスカッドに自信を示している。

今回は森保ジャパン体制に入ってからのアフリカ諸国との対戦について紹介していく。

日本 vs カメルーン(2020年10月9日)


森保監督が就任してから2年ほど経った2020年に行われた対カメルーン戦。この試合はコロナウィルスの影響で代表戦が1年ぶり。当時は4-2-3-1のシステムでロシアW杯の名残が残っていた。

右サイドにはマルセイユで活躍していた酒井宏樹が、サンプドリア、ボローニャでそれぞれ活躍していた吉田、冨安が相手の攻撃をシャットアウト。

カメルーンは安西の左サイドから攻撃のチャンスを生み出そうとするもゴールまでには至らず。

攻撃面では、2アンカーの中山と柴崎から二列目のボールがなかなか繋がらず、ビルドアップからの攻撃のチャンスが生み出せなかった。後半途中からは久保の投入によってファイナルサードへの侵攻がより円滑になりチャンスメイクが増えた。しかしエリア内で相手陣を崩すことが出来ず得点には至らなかった。

結果、堅固な守備とは裏腹に攻撃面での組み立てが完成しておらず、課題が多く残る試合となった。

日本vsコートジボワール(2020年10月13日)


カメルーン戦の4日後に行われたコートジボワール戦。GKシュミットダニエル、DF中山、吉田、冨安、室屋、MF遠藤、柴崎、鎌田、伊東、久保、FW鈴木の4-2-3-1で試合をスタートさせた。

日本代表は序盤から攻撃を仕掛けるも最後の場面で決めきれない。鎌田や久保などがシュートを放つも枠外に終わる。

後半に入るとジェルビーニョを中心にコートジボワールが日本ゴールを襲い掛かるが、シュミットが抑える。一方の日本代表も幾度かのチャンスを作ったが得点を奪うことができず。堂安、南野、原口が途中出場で流れを変えたかったが、コートジボワールの堅い守備陣を崩すことができなかった。

しかし、0-0のまま試合終了かと思われた後半アディショナルタイム。フリーキックで柴崎が前線にフライボールを送ると後半43分に出場した植田が頭で合わせ、日本が先制に成功した。相手GKとDFの間に絶妙なパスを入れた柴崎とDFのマークをうまく外した植田の素晴らしいコンビネーションによるゴールだった。

最終的にアフリカ勢との2連戦は1勝1分で終えた。