歴史が深いイタリアサッカー界では今日でもイタリアサッカー(カルチョ)の代名詞として”カテナチオ”を思い浮かべる人は多い。
試合において1-0で勝つというケースはよく見られるが、イタリアは1950年代からカテナチオという概念が形成されてから自国の戦術スタイル堅守・速攻とするようになったからこそ、今日でも何気ない1-0の勝利を「”ウノゼロ”で勝利」と言ったりもする。
イタリア語で正式には「ウーノ・ア・ゼロ」という。このような歴史あるプレースタイルから1-0で勝つことを美学としている人も多いだろう。
しかしペップバルサの台頭からヨーロッパでは攻撃を主軸とする戦術がメジャーになっている現代では、特段、カルチョに堅守、速攻の特徴があるとは言い難い。
実際に21-22シーズンの欧州5大リーグの全試合からウノゼロの試合を集計しても特別セリエAでウノゼロが多いというわけでもない。他リーグと比較すると、ブンデスリーガの次に少ない61試合となっている。ちなみに今シーズン一番ウノゼロが多かったのはスペインで74試合だった。
各リーグの”ウノゼロ”数
ラ・リーガ(74試合)
プレミアリーグ(65試合)
リーグ1(63試合)
セリエA(61試合)
ブンデスリーガ(34試合)
※ブンデスリーガは他リーグと比べて4節少ない
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